明日久子に聞いた住所に、久子の父親に会いに行く。…離婚した理由を聞くために。

重め…？違うよ。

重い…重いよ！久子。

いくら何でも彼氏ですらない僕には重い。

さすがに独り遊園地がマシに思える。

『サトシ君なんか悩み事？』

ハッとして蜂谷さんに「違います」と返す。

気を使ってくれてるのか、バイト帰りにカラオケでも行かないか誘ってくれた。

「ごめんなさい、明日大事な用事があって」

『そっか〜、残念だなぁ。サトシ君は学校にバイトに大事な用事に、忙しいんだね〜』

申し訳ないなと思うけど、明日のヘビーな用事を考えたら楽しめそうにない。

『また今度行こうね！絶対だよ』

バイバイと手を振る蜂谷さんと別れた時に、携帯が鳴った。

見ると久子からのメールだった。

頑張れ…というニュアンスのスタンプ。

その次に、謝るニュアンスのスタンプ。

最後に、ありがとうのスタンプだった。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい