◇閑話.人物紹介.その6 ―――――――――

 ※このエピソードは、

  76話~90話にて登場、もしくは新しい情報の出た登場人物の紹介です。

  一部にネタバレも含みますので、先に76話~90話を

  読まれた後に目を通す事をオススメします。


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『ナードラー』

 ・男

 ・41歳

 ・T190

 ・力み過ぎおっさん



 ・階級は少将。

 ・比較的、若い段階で出世した中年将軍。

 ・しかし出世は本人の実力ではなく、家柄によるところが大きい。


 ・にも関わらず、自分は優秀な軍人と妄信して止まず、

  普段の言動も熱血軍人めいた、りきみ過ぎな態度が目立つ。

 ・一応は王室支持派だが、

  どちらかといえば “ 優秀な将軍 ”という自分のイメージ像に酔っているだけ。

 ・その一環として王に忠誠心の厚い忠義の臣でないといけないという

  設定に準じている変わり種なおっさん。


 ・ロマンチストな側面が強く、劇的な戦闘や展開、勝利を望む。

 ・そのせいで、現場ではおかしな采配を振るうこともあり、

  部下からはあまり好かれていない。


 ・理想の将軍像として凝り固まったイメージを持っている事もあり、

  女性で将官位に就いているヒルデルト准将(セレナ)を認めない連中の一人。



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『メルドック』

 ・男

 ・49歳

 ・T178

 ・静かなるナイスミドル



 ・階級は中将。

 ・軍部では、若い頃から物静かな男として有名な中年将軍。

 ・基本は堅実だが適切に大胆であり、率いる者として確かな才を有する。


 ・己の理想像のためのポーズ的忠義者なナードラーとは違い、

  真正の忠義者で、王室支持派。

 ・自身の実家が反王室派貴族であったが、

  これと絶縁してまで忠誠を誓っているほど。

 

 ・一方で、軍人としての戦闘能力は凡庸で、突出しているものはない。

 ・その事を自覚し、王の御役に立てるようにと兵法や軍略といった、

  考える方で己を磨いてきた結果として、今の地位がある。


 ・生まれ持ったスキル「遠拡視」ロング・ピントにより、

  遠くから敵情を見ることが出来る。

 ・最大20倍拡大で遠くの像をハッキリと目で見ることが出来るが、

  拡大率を高くするほど狭窄な視界になるなど、望遠鏡的なスキル。

 ・階級の低い尉官時代は、このスキルを活かして偵察任務で活躍した。


 ・女性が将官になるのも新しい風で良しとする一方で、

  古い感覚や固定概念が覆せないところもあり、

  ヒルデルト准将(セレナ)の存在については、

  良しともしともし難い複雑な心情を抱いている。



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『ケテホーク』

 ・男

 ・39歳

 ・T190

 ・仰々しい



 ・階級は少将。

 ・明らかに軍人らしくない、政治家的な雰囲気の中年将軍。

 ・完全に貴族のコネで今の地位まで上り詰めた野心派。


 ・軍人らしくない、仰々しすぎる言葉遣いや態度を取る。

 ・生来の性格は小者で強者にゴマするタイプ。

 ・一方で、そんな自分の性質をよく自覚しており、

  若い頃から上手く立ち回って今日の階級を得るまでに至るなど、

  なかなかにしたたか。


 ・庶民だった母が遊ばれた結果の、いわゆる妾の子で、

  実家からは冷遇されていたが、それを見返す形で出世して見せたので、

  本人は現状に大変満足している。

 ・王室支持派であり、その理由も現在の自分を取り巻く環境が

  最高だと感じてのことで、強い忠義心はなく、

  自己保身および現環境を維持したいという理由によっている。


 ・一方で、貴族令嬢でありながら実家の権力を拒絶しつつ、

  自力で這い上がってきたヒルデルト准将(セレナ)には

  己にはない才能や強さを持っているとして、

  少なからず妬みとライバル心を抱いている。



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『マーイッシュ』

 ・男

 ・56歳

 ・T178

 ・温厚お人好しな恰幅おじさん


 ・これといって派閥に属さない日和見な貴族の中でも、

  特に強い影響力をもっている伯爵。

 ・エイルネスト家とは古くから交流を持っており、

  クララの事も彼女が生まれた時から知っている。


 ・温厚でのんびりとした

  ご近所に好かれるおじさんといった雰囲気で、とても恰幅がよい。

 ・優れた人格者であることや、影響力の強い人物として知られている分、

  王室派や反王室派など、多くの貴族たちから接触を受けている。



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