第130話 何はともあれ、エルフの村が焼かれる法則性について
『巻き込まれている当事者としては非常に遺憾だが、意識集合体とやらの出方が分かったところで抗い続けるしかない、何か手はあるのか?』
『そんな都合の良いものがあったら、妾達も絶滅危惧種になっておらんわ』
『ですです、
透かさず、女王の複製体に同意したミアが後部座席より言葉を添え、虎の尾を踏まないように大陸西部の戦線を維持しながら、並行して常識では
立ち塞がる壁は乗り越えるなり、打ち砕いていく主義なので不満が顔に出ていたのか、乗騎の疑似眼球にのみ映る人工精霊は困り顔で銀糸の髪を
『まぁ、この時代に
必要なことは伝えたとばかりに軽く片手を払い、ふわりと浮かんだまま脚を組み替えると、深いスリットから露出している蠱惑的な太腿に肘を乗せた姿勢で頬杖など突く。
『“魂の盟約” がある限り、千の
この先も戦場で
幾度かの戦闘でベルフェゴールに搭載されている
『やはり、“
『うむ、ラムダ達に義理を立て、沈黙している間は
『実際、うんともすんとも言わなかったので
やや誇らしげな声で技術者の例に漏れず、説明好きなミアが
因みに有翼騎の飛行能力は
弓術に
『致し方ない、歩行させる程度は可能なのか?』
『ん~、取りあえず、ミラと大破した騎体の魔導核を抜いて接続してみるのです』
若干、思案しつつも答えてくれたミアに頷いて一区切り付けると、気付かぬ間に姿勢を整えていたファウ・ホムンクルスが改めて言葉を紡ぐ。
『
“話半分に聞け” と前置きして語られたのは過去と比べて、かなり短い期間で
前回の不死族が滅ぼされてから、まだ八百年しか経ってないと
『栄えた種族ごと根絶するため、膨大な数の異形が必要だったのは想像できても、
『
その折には権勢を誇った獅子族や黒狼族から、温厚な山羊族まで分け
やがて
『
『当時、私達の部族も戦禍に巻き込まれて、隠れ里を焼かれたのです』
『…… そうか』
一瞬だけ、
“滅びの
『
『あぁ、分かっている。共に歩めるよう、精々尽力させて貰おう』
『ふふっ、面白い奴だな、貴様は……』
屈託なく微笑んだ小さな
身体に
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