ぬくもりノイズ

描かれた夜は清純な我儘で

時を留めた針はもう折れて

私に刺さっては抜けやしないと

今更に

後悔しても遅いのです

彼方へ、

幕劇は下らないままで善い

癒着した貝殻は耳朶を喰らい

孕んだ海月が深窓を零しているのに

腐りもせずに影を遺し泪も碎く

光も届かない水槽に熟れ鋳たモノが

さざめくだけ

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