(唖唖 鈍脚エアライン)

撥条仕掛けの金糸雀の背に

羽根偽た傷を授け

降らない言い訳を

抜きにして祖の貝殻に収めれば

時の時報が啼く鳴く昏れた

赤い血流し手尽くし死んだ

(唖唖 鈍脚エアライン)

雨に滴り啜り無く

寂しく錆びゆく空にも逝けず

地にも堕ちれず さめざめ点々

覗いて見れば破れた底は

渦巻き殻から空の片鱗

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