うれい
和らの談笑を持ち掛ける花々の愁い
泪色それも又笑む。
息付く暇あれど 鼻についてしようもない
生きが辿りて此処に尽くす。
盃から熟れた水銀の月
鋒を滑らし波紋をも凪ぐ
転じて烟る雫は天から下るものと
明い嶺が続いていると。
なあ 何処へ逝けば らくにしまわれるか。
きながしの蛙も浮いては鎮む。
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