きっさき

蚤壱の聖誕祭は琥珀に悼んだ湖に

そっと 泪と流れた朝顔を柄杓に模って

生まれたが錆の鍵。

併せ鏡の装束は互いにズレを悦び軋む。

焚いた瞼には堪り溜まった幽魂が惹き寄せられ

緋月の偽りを映し嘆いて要る。

微笑んだ風が教えてくれたこと、

下らない天の川に今 溺れ果てるスナメリ。

掻き抱いた唯の「私」

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