わびしあさまし

歌を風と預け


子らの背に心だけを浮かせる祝福の羽根は、

何処へもゆけない意思となって束の間の自由を得る。


思い反しては 終末を迎えし世界を創りかえて

偽りの春の名を呼んで 塵と化した灰花と舞わす。


そこに住むシルフたちが少し悪戯をして

姿を見せることは もう何度目かの春の今


執り行う葬列の光。

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