丸出しの潮汐

精密なヘドロは愛嬌有り さりとて


目地曲がる不吉でも 明日は屹度

挿木も映えて 今だけの仕組みに

視線結んでは山を灯す。とは


新た君に出会う口実で 皿に盛り

着く悪態は 生季殺された幽体と

再生した朝顔とを飾り 遙日を愛し


ふたり細月で

刺し示した机上を絖し


乍 硝子の回廊

日輪の薄紅が啄く野路花 満開。

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