深青（しんせい）に𠤎（化）を

息吹をも足（た）せる夜（よ）

大嫌いの嘘、綿菓子色の甘い野（の）

蜘蛛糸の練り消して開いても隠せない根（ね）

難（なん）だって勘違い殻（から）

愛に黒を交（ま）ぜ羽化に行き届かぬ絵の愚（ぐ）と成し

蝕（しょく）し伸び切った枝這わせ骸（むくろ）を犯し

海や山や谷が愚かにも悉（ことごと）く見得（みえ）し

終の住処毎（ごと）燃やし尽く背（せ）ば肺にも名（な）る

おわりはじまれつくられたひとよ

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