第67話生みの底に潜り

生みの底に潜り

彼方の眸の中でも生きる

泥の底に詠う蛙でも

私は息を沈めて射る

光が私を纏う様に息づかせ

さざ波が 木漏れ日が 時を知ら占める

今日は旅立ちの余波に惑う

鏡の奥に身着けた皹を引っ掻き

気づ化せて暮れた、

光と闇の扉をなぞる

指先で雫を透喰い捕って魅せて

その先が未来かもしれない空に。

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