消される前に消す


人が信じられない。

否定され続けた人生の行き着く先はどこだろう?

まぁ、実際には、否定される前に否定してきたんだろうけど。

家族なし、友人なし、恋人なし、結婚なし、子供なしの人生。

終わった若い時間の上に立って、余生を眺めて何を思う?

親とは何だったか?

憎しみの対象としてのみ、私は存在したみたいだけど……。

では、なぜ、そんな面倒くさい存在を作ったのだろう?

自分の命令に服従させ続ける事はそれほど重要だったか?

虐待は、弱くて能力の無い自分、それをプライドで覆い隠す、さらにそれを見抜かれまいと……、そういう解釈で合っているだろうか?それなのに手放さないのは、孤独を癒すための道具として?将来における自分の介護用ロボットとして?

私はいつか殺害される、そんな確信や猜疑心との戦いの日々。

まるで10代の悩みだな……、まぁ正確に言うと、10代の悩みのように見えて、実際には40代以降の悩みだな……。

人間とは何か。

哲学、瞑想、精神世界、宇宙、時間、数学、神秘、自然……。

いろんなものが私の脳になだれ込んで来て、将来を奪った。

他人の家族関係は、実際にそこで生まれ育たない限り、わからない……、外から見ているだけでは何もわからない。

でも、目の前に存在する同級生のお前を見ていれば、ほぼ100%に近い確率で、どんな毎日を送っているかなんてわかるんだよ、お前が私と同じように他人に本心を見抜かれないレベルの演技者でない限り……。

生きている世界が違うのなら、もう……、消される前に消す。

私が生きた全ての時間で、そんな鬩ぎあいが展開された。

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