第53話 デジャブを感じるなぁ

「快斗くん、始めに写真を撮っておきましょう!」


「べ、別にいいけど・・ なんでだ?」


「と、とにかく撮りましょう!」


半ば強引に俺は写真を撮った。最初に写真を撮る意味あるのかな?


「ほら、もっと寄って下さい❤!」


「お、おう」


ちょ、ちょっと近いんじゃないか? 結衣のいい香りがして心臓バクバク💓なんですけど・・


「はい、ちーず」


写真を見たが、結衣は可愛かった。俺はというと・・言うまでもないだろう。


「ふふ、ここからどこまで進展するかね!」


「え? どういうこと?」


「な、何でもないよ」


俺たちはジェットコースターに乗った。このジェットコースターは日本の中でも結構怖いらしい。


「快斗くんの手、握ってもいいかな❤️?」


「ま、まあ、別にいいが・・」


デジャブを感じる。ジェットコースターはいつも違う意味でドキドキしてしまう。


「キャア〜‼︎」


さすがの俺でも、このジェットコースターは結構怖かった。そうは言っても俺の右手をぎゅっと掴む結衣の方がドキドキ💗したんだけど。


「やっぱり快斗くんが横だと安心だね❤️」


「そ、それは、ありがと」


はっきり言って 、照れる。今日の結衣はおしゃれもして来て、すっげえ可愛い。俺の手を握ってた時の顔とか、もはや直視できないレベルだよ。


「次はねぇ~ やっぱお化け屋敷かな~」


「お、お化け屋敷か・・」


「快斗くんは嫌ですか?」


「ま、まぁいいか。行こうか」


お化け屋敷と言えば、この前行った時に・・ 今回は俺の心はもつのだろうか?


「この中はかなり暗いです。お2人とも離れないように」


「わかった? 快斗くん?」


「わ、わかってるよ」


結衣がしっかりと俺の手を握る。とにかく距離が近い。俺の心臓がどんどん早くなる。


「ぎゃあ〜!」


「キャア〜‼︎」


「きゃ〜!」


周りで色んな悲鳴が聞こえてくる。え? この中ってそんなに怖いの?


「ちょっと不気味だね?」


「う、うん。そうだな」


一歩先は完全に闇の中だ。何があるかまったくわからない。俺たちはゆっくり歩いていった。


「か、快斗くん? ちゃ、ちゃんといる?」


「だ、大丈夫だ👌 ここにいるぞ」


俺たちはしがみあった歩いた。もうこの際、照れるだの言ってられない。さすがの俺も怖い。俺たちが歩いていると、


「うらめしや〜‼️」


『ギャ〜〜!』


「や、やっぱり怖いです〜!」


「ちょ、結衣! あんま慌てんな!」


急にお化けが出てくるものだから。さすがにパニックになった。しかも暗闇だからどこが出口かわかんねぇ。


「キャア!」


「わぁ!」


なにかにぶつかったのか、俺と結衣は倒れこんでしまった。


「か、快斗くん❤️?」


「うっ・・」


うっすらとしか見えないが、・・この体勢はまずい⁉︎

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