第49話 俺の小遣い、破産しちまうじゃねえか〜〜!
「れ、麗奈ちゃん? きゅ、急にそれはないだろ?」
「勝負だよ〜! 私も参加するからね〜!」
麗奈が勝負に参加してくるとは・・ またまた荒れるなぁ。
「じゃあ・・ お兄さん借りていきますね〜!」
「は⁉︎ い、いや、ちょっと待て〜!」
気を緩めていた瞬間。麗奈に引っ張られて車に乗せられた。
「お兄ちゃん? 車出して〜!」
「ん? ああ、了解👌」
「お兄さん⁉︎ってあなたは・・」
「ああ、また会ったね〜 太郎って呼んでくれ」
「高校生じゃなかったんですか⁉︎」
「ああ、騙してごめんね🙏」
「ま、まぁ別にいいですけど・・」
まさかこの人が麗奈ちゃんのお兄さんだったとは・・ 苗字が違うってことは俺たちと一緒なのかな?
「ああ! 快斗! 待ちなさいよ〜〜!」
「快斗くんを連れて行かないで下さい!」
「快ちゃ〜ん! 待ってよ〜!」
「麗奈〜💢! 後で覚えときなさいよ〜💢!」
やばい。みんなの怒りを買ってしまった。
「れ、麗奈ちゃん? ど、どこに行くのかな? 俺たち今は合宿中なんだけど?」
「まあまあいいじゃん! デート、行こ❤️?」
「後でじゃ・・」
「お兄ちゃん? とりま山を降りてね〜」
「・・・・」
話を聞く気なしだな。勝手に抜け出して大丈夫かな? 後でものすごく面倒くさいような気がするんだけど・・
「着いた〜 ここだよ〜!」
「ん? ここは・・」
人ごみが多くガヤガヤしている場所だった。ここは商店街か?
「ここで食べ歩きしよー!」
「・・俺のお金が」
多分、帰るころには財布が軽くなってることだろう。それにしても、山の近くに商店街があったとは驚きだなぁ。しかもこんな所に人がいっぱい集まっているとは。
「じゃあお兄ちゃん、行ってくるねー」
「ああ、楽しんでー」
いや、お兄さん⁉︎ 自分の妹が男女2人で出かけようとしてるのにいいんですか⁉︎ 俺だったら絶対に怒りますよ?
「今日だけは、麗奈って呼んでね❤️」
「い、いや、でも・・」
「だ〜め! 私も快斗って呼ぶからね❤️!」
「・・わかったよ」
年上に呼び捨てって・・ 快斗って呼ばれると、どっかの誰かを思い出すよ。
「快斗! これかっわいい〜! 買って〜!」
「ん? どれどれ・・」
(3000円)
「い、いや、高いわ〜〜〜‼︎」
俺の財布は破産してるだろうなぁ。
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