第36話 キスはやっぱり照れるな・・

「快斗〜! あれ食べようよ」


「あ、ああ。わかった」


「快斗くん。あれを見て下さい!」


「あ、ああ。あれか?」


「快ちゃん〜! こっちよ〜!」


「い、今行くよ」


3人の相手をするのは・・とにかく大変だった。みんな俺を呼ぶもんだから、いくら体力があっても全然足りない。


「はぁー、はぁー」


「快ちゃん? 大丈夫?」


はぁー、梨沙か。お前らは体力あっていいな。


「ああ、大丈夫だ」


「私のキスで元気出してね❤️」


「⁉︎」


いきなりのキス。ここは公衆の場だぞ?


「な、な、何をするんだ⁉︎」


「とまどっちゃって、可愛いね」


梨沙は何かとスキンシップが多い。さっき手をつないだ時だって、胸の部分に手が・・


「ああー! 何やってんの⁉︎」


「キスなんて・・ ずるいです!」


ずるいってなんだよ。俺だってめっちゃ困ってるんだぞ。


『私も❤️』


両側からほっぺにキス。もうやめてくれよ〜 俺の心がもたねえよ。


「も、もうわかったから。つ、次行こう」


「快斗ったら照れちゃって」


「可愛いですね」


俺はお前らのおもちゃじゃねえぞ💢? 3人の美少女にキスなんてされてどうしたらいいんだよ?


この後お化け屋敷があったので入ってみた。


「きゃあ! 快斗! な、なにあれ?」


「か、快斗くん。わ、私こういうの得意ではないというか・・」


「か、快ちゃん? こ、怖いんだけど・・」


結果は全員ずっと俺にしがみついていた。俺は別の意味でずっとドキドキしたよ。だって美香と結衣は俺の手をずっと握ってくるし、梨沙なんか途中で抱きついてきたからな? もう心臓の鼓動が止まらなかったぜ。


「そろそろ3時ごろだし行こうか」


『はーい』


山を登るのは・・ とにかく大変だった。


「はぁー、はぁー。俺体力ねぇな。はぁー」


「大丈夫? 快斗?」


「はぁー ありがとう、美香」


「私がおぶってあげようか?」


「な、な、何を言ってるんだ⁉︎ べ、別にいいよ」


「快斗ったら、焦りすぎよ」


当たり前だろ。女子におぶってあげようかなんて言われたら焦るだろ?


「快斗くん、もうすぐですよ」


「あ、ああ。そうか? はぁー」


やっと山の頂上についた。こんなに山登りがしんどかったとは。


「では、午後7時にご飯をする。それまで自由時間だ」


「よし、何をするかな?」


まだ2時間ほどある。することは山ほどあるな。


「快斗〜!」


「快斗くん!」


「快ちゃん!」


『私と一緒に出かけましょう‼︎」


ああ、合宿は修羅場が多すぎるだろ〜〜‼︎

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