人間、それは単なる機械である

作者 不破有紀

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★★★ Excellent!!!

主人公とペットの交流を描いた作品。
しっかりした文章とまさかの設定で思わず読み進めてしまいました。

冒頭を読んで一瞬「どうしよう、ヤバい話かも!?」と思うかもですが、大丈夫です。恐い話ではないです。
ガラスのハートでも読み終われます。
安心してください。

文章の端々に作者様の小説への造詣の深さが感じられるのも興味深いです。

★★★ Excellent!!!

この小説を読み始めた時、正直背筋が寒くなってしまいました。
しかし、人間と機械が共に暮らし始めて互いに触れ合い、会話を重ねるごとに段々と状況が変化していきます。読者は人と機械の複雑な心境を作者の巧みな語り口に飲み込まれていくような感覚を味わえる秀作だと思います。

★★★ Excellent!!!

アンドロイドに支配された世界。主人公であるJO-37はミナという少女をペットとして購入しする。
反抗的な態度を隠そうともしないミナとJO-37は、共に日常を過ごしていくことになる。

繊細なアンドロイドの心境と、時期ごとの人間との関係性の変化に注目して読むと面白い。
また、感情がある人間と、感情に触発されたアンドロイド、感情を恐れるアンドロイドの対比に注目。
人間らしさとは。機械らしさとは。
そういうことを考えるのが好きな人にオススメ。

★★★ Excellent!!!

『人間を飼うのは存外に難しい』

そんなギョッとする一節から始まる本作は、しかして切なさに満ちたヒューマンSFドラマです。

どうやら人類は没落して、世界の支配者はアンドロイドとなっているらしい、そんな未来の時代。

ある少女をペットとして飼い始めた一体のアンドロイド。

なかなかなじもうとしない彼女に手を焼きながらも、彼らの間には徐々に家族のような絆が生まれ始める。

いつしかアンドロイドは、自身がアンドロイドであるというアイデンティティーにさえ疑問を持ち始め、人間と自身を同一化させていくように。

そうして強いつながりで結ばれていく二人だったが、流れる年月は彼らを容赦なく引きはがしていく……


これは相いれない者同士が垣根を超えて愛を育む物語、ではありません。

そもそも”垣根なんてなかった”ことを悟る物語なのです。

しかしその垣根を超えることは、果たして幸福と言えるのでしょうか。

自身を人間と思えるようになったアンドロイドは、幸福になれるのでしょうか。

すべての答えと結末は、ぜひ実際にご覧になってお確かめください。

★★★ Excellent!!!

あまり内容に触れることは言えないのですが…、

冒頭の部分で描写されるエグめの設定に、「怖い系の話かな?」と思ってフタを開けると……

なんとまぁ、胸がぎゅぎゅっとしめつけられるヒューマン・ドラマでした。

場面が展開するごとに変化する二人の関係性がなんと愛おしく、そして切ないことか…


SFの世界で人間らしさを描いた、叙情的な一遍だなぁと感じました!

★★★ Excellent!!!

遥か遠い未来。ヒトはアンドロイドに隷属し、愛玩動物として飼育されることのみに種の存続を許されている。アンドロイドである主人公がそのヒト女性を購入したのは、単なる気まぐれだったのか、それとも···。***恋人とは鏡だそうですね。互いに相手を真似したがって、しまいにはよく似た二人ができあがり。でもそれ、アンドロイドと人間の間では、どうなんだろう? 惹かれ合う二人が幸福にたどり着いたことを、僕は願って止みません。心の温度がちょっと上がる切ないSF、おすすめです!

★★★ Excellent!!!

AはBであり、BはAである。
キャッチコピーが好みどストライクすぎて読み始め、引き込まれてしまいました。
人間の少女を飼い始めたアンドロイドの「彼」。
少女ことミナとの触れ合いでだんだん変化していく彼と、そんな彼を聡明に見つめるミナ。
二人の日々が淡々と綴られていくさまは、混ざり合うようで合わない切なさがあります…。

人間、それは単なる機械である。ならば、機械は?
読み終わったあとに考えたくなります…
是非にご一読をば。