The Book of Psalms

「Key Words」

今年も年賀状をいただいた

大学時代のグループ担当教授から

ひょんなことから彼の教え子をわたしが担当した

彼女が大学に戻る時　１通の手紙を託した

その時以来　毎年　毎年

年賀状をいただくようになった

あまりよい学生ではなかったわたし

それほど成績が優秀というわけでもなく

毎週ある彼のゼミで四苦八苦した大学時代

卒業する時　最後のゼミで彼に告白した

「ま」印に関心があると…

そこからこの縁は始まったのかもしれない

彼が「法の書」の訳者であったということも

昨年がクロウリーの没後６０周年の節目の年であったということも

ここで出逢えたということも

何もかもが連鎖している

何もかもが連動している

無関係だと思われたことが繋がっていく

点と点が線で結ばれていく

網目状のネットワークになっていく

そんな気がする……

わたしが今こうしてここにいることも

わたしが今こうしてしていることも

わたしが今こうして読んでいることも

わたしが今こうして書いていることも

全てはマスター・セリオンの悪戯

もしかしたら彼特有のジョークかもしれないが

今に繋がる「道」は遥か昔から用意されていたのかもしれない

わたしが望む・望まないに関わらず

未来へと繋がる「道」は着実に用意されていたのかもしれない

そのことに対する答えはこれから証明されるだろう

そのことに対する検証をわたしがしなければならない

わたしのもとに全て集まった国書刊行会の

彼が訳したクロウリー著作集を眺めながら

今日届いた彼からの年賀状を眺めながら

自分の「名」を思い返しながら

ふと　そんな気がした……

最後にこの疑問をルーンに問おうか

……

「エワズ」正位置

「移り変わりと新たな変化」

「着実な変化」を表す「動き」のルーン

「自分自身の天性を培えば、それ以外のものはすべてついてくる」という意味

自信を持って未来へ向きなおせと励ましてくれた

もうすぐやって来る幸運を分かち合う準備をせよと告げてくれた

すべてのものを照らし出す「太陽」と連動している力…だと

やっぱり　そうなんだ

なんだか妙に納得する

「分かち合う」こと……

それが今年のキーワードかもしれない