「Winter Solstice」

何もない休日の過ごし方は午前中からおふろに入る

その後の時間の制約がないからのんびりと

湯浴みをしながらひとりになって考える


白いバスローブに着替えてぼぉ~っとして

必要以上に火照った身体を冷やしながら

さらに ぼぉ~っとする


横になりたくてその姿のまま北の部屋のベッドへ

髪も乾かしていなかったのでフードをかぶって横になる

何時か気になって 枕元にある携帯を見ると11:49

そのまま身体の力を抜いて 目を閉じる


そこで意識の「時」が止まった


誰かがやって来た

チャイムの音が聞こえた

チャイムの音で止まっていた意識が動き出した

眠っていたわけではない

眠りから目覚めた感覚ではない

どこからか「ここ」に戻って来たような

「ここ」にいたのに まったく「無」の中にいたような

不思議な感じで目が覚めた

もう一度 携帯に目をやると12:09

!? 20分近くも意識がなかったのか

目を閉じて 次に目を開けたのは一瞬の出来事だと思っていたのに


起き上がってみれば 身体が軽い

外に出て見上げれば 空が青い

冬至を過ぎた太陽が南の空に低くあり

私に「光」をそそいでいた

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