「Sakura」

さくらが寄り添っていてくれる

私たちのそばに そっと

さくらを見ることさえはばかられる気がした

そんなことをしている場合ではないのだと

さくらを見ることで気持ちが楽になった

そんなことをする季節になったのだと

さくらが寄り添っていてくれる

私たちのそばに ずっと

悲しいときには悲しそうに見え

うれしいときにはうれしそうに見え

寂しいときには慰め励ましてくれる

ちょっとここいらで肩の力を抜いて…と

ほんの一瞬でいいから

立ち止まって 眺めて 時を忘れて…と

ほんの一瞬でいいから

風に揺れる桜色になった枝が手招きする


こんな想いでさくらを眺めることは自分の人生のなかで二度とあるまい

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る