19.5 梅壺女御は秋がお好き

✈✈✈Let' go to SenmojiGenji


 秋になって、冷泉帝のお妃の梅壺女御が親代わりの源氏の二条院に里帰りしてきたの。今年は亡くなられた方が多いから源氏は鈍色にびいろ直衣のうしを着て喪に服しているの。そして誰にも見えないように数珠を袖の中に隠し持っているの。女院のことを想ってのことみたいね。

 源氏は梅壺のお母さんで恋人だった六条御息所につらい想いをさせた罪滅ぼしもあって梅壺の面倒をみているんだけれど、やっぱり女性としても梅壺のことが好きなのかもって彼女にほのめかすの。けれどさすがに梅壺が呆れかえって困っちゃったみたい。


 そんな梅壺のリアクションにもうややこしい恋愛はやめておこう、恋してはいけない人に恋することは良くないことだって自分で自分の気持ちを押さえようとしたみたい。

 話をそらして、女御さまは春と秋ではどちらが好きかなんて話をはじめるの。すると梅壺女御はお母さんの六条御息所が亡くなった秋が特別心に沁みますって答えるの。

 西の対にもどってきて源氏は紫の上にあなたは春が好きだと言っていたねと話をするの。あなたたちの好きな季節の花や木を集めてあげたいねと源氏は思いながらも、そろそろ出家のことも考えないといけないのかもな、でもあなたたちがいるしね、すぐにはムリなんだろうななんて考えるようになったの。


第十九帖 薄雲



◇第十九帖薄雲でした。

episode19 永遠の人

19.1 姫君との別れ

19.2 明石の姫君と紫の上

19.3 女院の死

19.4 衝撃の真実

19.5 梅壺女御は秋がお好き


 いろいろな人の展開の多い巻でしたね。今回のエピソードで梅壺女御さまが「秋が好き」と答えたので「秋好あきこのむ」と呼ばれるようになります。

「暑い夏と寒い冬、どっちがいい?」なんて聞いたり聞かれたことはありませんか? 源氏は「花咲く春と色づく秋、どちらが好きですか?」と尋ねました。この「春と秋どっちがいい?」エピソードは少しあとでまた出てきます。覚えていてくださいね。


「わたしはね、春が好きかな。なんか春~🌸ってカンジ」

 こまちちゃんのいわんとしていること伝わりますか?



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episode20 男女の友情は成立する?   朝顔

20.1 朝顔の君はオトモダチ







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