出会えない人たち

古い雑誌を

手に入れて

ピンナップを眺めても

みんな知らない人ばかり


10年前のその雑誌で

輝いている人たちには

どうやっても出会えない

今もどこかで

生活しているだろうけど

彼ら彼女らは

何故か

雑誌の中の姿とは

全く違っているような

不自然な意識


目の前にしている

輝いている人たちも

10年が過ぎたら

何人かは舞台を去って

もう二度と会えないだろう

会えるということを

もっと大切にしなくては

そんな気持ちが

古びた雑誌の紙面から

静かに湧き起こってきた

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