怪物たちの住むところ

社会に混ざれない

不適合者が

ただ体裁のために

集められている


そこは楽園か

何をしても許される

どこへでも

どこまでも

行ける

果てしない空のような

そんな場所か


誰か

その楽園に

降り立って見ればいい

自分たちが弾き出した

不完全な人間の集う

汚らわしい楽園に


際限なく続く

正気を失った宴

他人を傷つけることに

必死になる愚か者

虚言ばかりの

真実のない場所


確かにそこは楽園だ

しかし

そこにいる

まるで廃棄物じみた

ゴミの山で

そこを時折

正気の人間が

通りかかる

ゴミを片付ける仕事をする

最低の人間


今もそこでは

社会を揺るがす

怪物の子らが

暴れ回っている


際限なく

偽物の楽園の中で

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る