時を遡ること

十年前

何を考えていたか

かろうじて思い出せる

境界線の上で

今と変わらない自分が

そこに見える

生活する場所も

立場も

みんな違うはずなのに

重要な一点で

自分という存在が

全く変わっていなくて

安堵するやら

嘆かわしいやら


時間が

全てを変えるとして

実は

変えられない何かが

確かにあるとして

変わること

変わらないこと

何が正しいかは

結局

わからないってことでしょう?

誰も未来はわからない

わからないなりに

わかったフリで

進むしかない


十年後

何が手元にあるとしても

手元にないとしても

今を生きるしかない

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