声を上げるものを選ぶ声は上がらない

声を上げろ

何かを変えたければ

声を上げろ

苦しいのなら

声を上げろ

そうやって先導して

じゃあ声を聞いてくれるのか?


世の中には

声が大きい人が

大勢いる

力のある人に訴えかける

特別な声の持ち主


声のない僕らは

そんな人を探し出し

小さい声を聞いてくださいって

必死の思いで

訴える

そうすれば

小さな声をそっくりそのまま

大きな声で

代弁してくれるはずだから


振り返ってみれば

みんなで小さな声を吹き込んだ

声が大きいはずのあの人は

全く見当ハズレの

よく分からないことを

一生懸命にわめいてる


小さい声を背景音にして

小さい声をかき消すように

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る