もう幸せになんてなれない

色々なレッテルが

まるで勲章のように

僕を飾っている


人並みの幸せとか

充実した時間とか

生き甲斐とか

熱意とか

みんなみんな

なくなって

もう何も手元にはない


誰かが僕を定義して

完全に塗り固めたけど

そんなことで

僕という異物は

息することをやめたりしない


さっさと終わりにしてくれ

誰のいいなりにもなれない

誰の定義にも従えない

全くの反逆者の首を

早く落としてくれ


そうすれば

そこに倒れているしかばねに

誰かが花を供えるだろう

形だけの

精神の造花を

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る