泥のような
体が何かに包まれている
不愉快な
べったりと粘つく
誰かの視線と言葉
雨が降ればいいのに
空は真っ暗なまま
そこで低く漂っている
今にも降りそうな雨は
結局
ひとしずくとして
落ちてこなかった
走っても
暴れても
じっと耐えても
それはまとわりついて
少しずつ体力を奪っていく
それは僕が泥だということか
自分の体が泥なのか
それを否定するために
手で触れても
泥の手触りだけが
あった
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