坂を登る
息が切れるのはわかっていた
いつまでも続かないのも
わかっている
それでも坂道を選んで
上がっていく自分がいる
苦しい思いも
体が重くなるのも
全てわかって
それでも坂を登る
視線は下がって
足元しか見えない
進む先は見えないまま
足を送っていく
坂を登り切ることは
考えなかった
坂の向こうに何があるのかなんて
考えない
ただ先へ進む
安らぎのためとか
達成とか
そんなものは抜きにして
ただ進んだ
進むことが
僕の答えだと
示すために
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