二度と出会えない

もう会えない人を思う時

またあの人と同じくらい

綺麗な人に会えるだろうか

そんなことを思う

会えないだろうな

今はそんな風に感じる

どう考えても

出会えないとしか思えない


これから時間が流れて

例えば五年

例えば十年が経って

僕は一人だろうか

それとも誰かがそばにいるのか


誰もいないとは

どうしてか思えない

誰かが現れると思っている？

出会えると？

それはわからないまま

僕はあの人の影を追いつつ

何かを期待してしまう


眼差しの予感に

かすかに心が震えて

その時には

あの人を忘れているのだろうか

それは少し悲しく

少し心が

ほどける

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る