カチムシ
トンボは前にしか進まない
前に出るだけ
だからゲンが良い
前だけにしか進めないトンボは
後ろに進むことを忘れてしまったのか
それは悲しいかもしれない
撤退できない
どんな相手にも当たっていくしかない
前に進むだけの潔さは
まさに高潔で美しいだろう
その犠牲に
何か感じるものがある
前に進む
逃げる
どちらも選べるのは自然だろうか
それとも優柔不断か
退路を断つ
選択を捨てる
それが潔さか
ぶつかり
そのまま潰れても
潔さを是とするか
是とする
戦いには勝つしかない
勝つこと以外はいらない
退路だっていらない
ただ前に出る
前に出るだけの虫は
何を考えているだろう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます