第303話 尋問
ワーグナーに戻り、捕らえた者の尋問を行う。念の為ワーグナーから離れたボレロに船を出して技術解析と船内操作を命じた。
尋問はまずは普通に行うが大した事を言わない。奴隷にしていると伝え、嘘を禁止し、命令として回答を求めるも船員は大した事を知らなかった。
船員はボレロに送り込み、船の操り方等を伝えさせる。
1人だけ工作員がいたので尋問するも、役目は任務が失敗した工作員の始末だった。
その工作員の任務は最高指導者の暗殺だった。
船に地図があり、それを見て愕然となった。奴らの国はこちらの大陸の数倍の面積だったのだ。
アルヒオーネとヘイラニアの2つで一つの地方扱いで大陸ですらなかった。
精々日本と朝鮮半島程度の面積でしかない。
一般的な認識ではこちらは遠方の小さな島国で、魔石の質が良いらしい。
こちらへは新たな植民地にする為に派遣されたと。
既に100万の兵を乗せた船が出ていて、数日以内にこちらに辿り着くと。何故ワーグナーかと聞くと、最短にあるからとの簡単な答えだった。
それを踏まえ、各地の提督に警戒態勢を取るよう指示し、来たら報告と、暗殺に最大限の警戒をと伝えた。
それ以外は大して情報を得られなかった。
但し、地図から地理がある程度分かった。
早速地図のコピーの作成を命じた。手書きで写すから大変だったりする。
ふと思い、ダンジョンを出た時のあの場所か?と思いゲートを出し、セレナにゲートポイントを設定して貰ってから周辺を飛んで人里を探す。まず高高度まで飛び、都市を探した。
一気に弾道軌道のようにして向かい、1時間位で街に着いた。
驚いた事に街への出入りは規制がないし、街と外を隔てる壁がなかった。
また、ゼロではないが魔力が希薄だった。
貨幣がよく分からないので、質屋、服屋、道具屋の類を探し、服屋にていくつか服を売り、ある程度の貨幣を得た。
書店があり、地図が売っていたのでいくつか購入した。
それで分ったのが、やはり攻めてきているのがこの国で、首都の位置と距離が分かった。多分2500km位も離れている。大陸がでかいのだ。
本日はセレナに街へのポイントを設定し、ワーグナーに引き上げ、首都へは明日改めてこの街からリスタートする事にしたのであった。
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