第296話  進軍

 天界の領地を取り戻すべく、進んではウォールを展開するの繰り返しだった。


 順調なのだが、遅々として進んでいない気がする。


 敵に遭遇しない日もある。


 そして日に日に赤ちゃん返りが酷くなる。ゲートを出して男性陣を送り出し、彼らが部屋を出てから女性陣を送り出す。


 リリィはいつの間にか天界での俺の守護者になっていて、俺の側を片時も離れようとはしなかった。


 なのでワーグナーに着いた時には、真っ先に装備を剥ぎ取り、胸をしゃぶるターゲットになった。


 リリィは驚いていてはいたが、オリヴィアから聞かされていたので黙って受け入れていた。


 そして俺は目覚めた。目の前にあるのは知らないぱいおつだ。


 ばぶーとか言いながらモミモミする。この胸は国宝級だなとか思いつつバブリーモードを装い堪能していた。


 しかし、息子さんが起きてしまい、バレたようだ。


 リリィに頭を叩かれた。


「めっ!ちょっと志郎さん?

 貴方起きてますわね?駄目です!」


 俺が物凄く残念そうにしているが、まだモミモミするのをやめなかったので


「流石に怒るわよ!駄目でチュよ!」


 一瞬意識が飛び、またチュパチュパしていた。


 はっとなり、態度を改め布団の上に正座をし


「ごめんなさい。」


 一言をいう。


「ちょっと?私の乳首に謝っても駄目よ。ちゃんと態度で示してよ」


 俺はリリィにキスをする。


「えっ?」


「愛している。君が今欲しい。妻になってくれ」


「あの、その、まだ、心の準備が…」


 俺はリリィを押し倒し、胸を揉みしだきはじめた。


 リリィが


「分かったわ。おいで坊や」


 リリィがわざとか知らずか禁止ワードを発した・・・


 気がついたらリリィの胸を吸っており、朝になっていた。


 ばぶりながら寝ていたのだ。


「おいで坊や」はほぼ100%赤ちゃん返りになるので、妻達の中では禁句として定着していた。しかし、まだリリィは妻ではない。おまけにメイドがノックして朝食の時間が来たと、ソロソロ起きる時間として起こしに来た。


 今朝の訓練に姿を見せなかったから起こしに来たのだ。

 今からは流石にリリィを抱けない。リリィには別段刻印の儀式をする必要がない。天使なので寿命が長いのだ。


 だから例え刻印が失敗しても念話が駄目意外は特に痛くはないのだ。


 残念無念だった。新たにハーレム入りを完了出来たのに出来なかったのだ。


 朝食の後に今日も天界だ。


 最近は元気がないと皆心配してくれていた。行きたくなかったのだ。


 天界の業務は無事再開していたが、戦闘訓練の方はのらりくらりと言った感じだった。戦闘センスが無い者があまりにも多く、オリヴィアが苦労していた。


 そして今日も代わり映えのしない上級エリアに繰り出すのであった。


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