第210話 調子が出てきた
念の為今日はボス部屋までとする。
目標を決めて動き出す。
途中単発の奴が来た時に裕美が自分も戦うと言い出してやらせる事にした。
結果から言うとかなりえげつなかった。
剣技はスキル任せで話にならず、彼女の選択は俺のコンボ技に近いチートだった。
そう、彼女が得意なのは重力操作。ターゲットの10m以内にいないと今は発動しないのでリスクはあるが、相手の重さを操作出来るのだ。
数倍で動けなくなるので転移で近づき、首を刎ねる!あっさりと倒してのけた。
そして20倍位にまでするギフトだけで行けた。
重力に耐えられず体が崩壊したからだ。
裕美が褒めて褒めてになったので頭を撫でるとムスッとする。
キスをするとニンマリとしてご機嫌だった。
彼女は褒めると育つタイプで今日は彼女が主体で倒していく。いつの間にかギフトもレベルアップしていたようで、30m位離れていても視認さえ出来ればターゲットに発動できた。ひょっとしたら彼女の方が強いかもと思い始める!
しかし時間停止という超反則技があるので本気で殺し合えば、1VS1では俺を倒す事は出来ないのだけれども。
お昼にはボス部屋に着いてしまった。やってみると言うのでもしヤバそうなら介在するとして送り出した。
最大の強さで重力操作を発動しても崩壊までは行かず、辛うじて動いている。
レイピアで打ち合い、数合切り合うと心臓を破壊したようで、勝っていた。ただ真鉱石のレイピアだったが刀身が折れてしまった。
その瞬間レイピア出ろ!と念じると、願いが叶ったようで、ミスリルのが出たので強化して渡す。
お昼休憩にし、疲れとかを聞くと絶好調だというので、切のいいところまで進む事とした。
彼女が戦えるようにはなったが戦闘感は乏しい。なので俺が魔法を通路に放ち、打ち漏らしを裕美が対応し俺が周辺警戒と裕美の護衛を行う感じになっていく。
ギリギリの戦いの場合、死者蘇生の加減で俺の命を優先する事になっている。
時折トラップがある程度で昼から6フロア進んで夕方になったのでお開きにした。
そんな感じで裕美が復活してから数週間が経過し、100階層毎のボスも順調に突破している。
裕美の重力魔法が効果覿面で危なげなく行けた。
恐らくこのダンジョンに来た時は俺とキングの能力的で対処が厳しい仕掛けやボスを設置したっぽい。
俺の対策は十分にされていたからだ。
しかし裕美の重力魔法はサクサク効くのだ。
朝剣技の稽古を裕美にしている。吸収がとても早く、マクギー殿と既に互角に行けるくらいになるのに後2週間もあればといった感じだ。
魔物と戦うと色々興奮する。時に激しく愛し合い二人だけの寂しいダンジョンも何とかやっている。
彼女は不平を漏らさない。サイズの合うまともな下着が殆ど無く、ドロップのいかがわしい下着しかない。ダンジョンがそういう性質なのだろう。それらを二人して解体し、作り直している。穴の空いたパンティーとか・・・
ドロップの服も若妻の嗜みというそれっぽい服だったり役に立たない。
やはり素材として解体だ。何気に防御力が高かったりする。
勿論定番のミニスカメイド服とか裕美にジャストフィットするのが出る。勿論使いましたとも。非戦闘で。
それはさておき、裕美は順調に調子も能力も上がっている。
俺が見落としたトラップも気が付いたりとダンジョンマスター泣かせになりつつある。
そんなこんなでどれ位の日数が経過しただろうか。現在は1000階層のボス部屋だ。
恐らく500階層に一つ強力なボスがいると思っている。
どうするか悩んでいると裕美がドアを開けて入っていく。俺も慌てて追いかけて、扉が閉まる直前に何とか部屋に入り、ボスに挑むのであった。
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