第161話  絶望と死

 いきなりだが100階層のボス部屋に来た。俺は余裕ぶっていた。まあ90階層のようにやれば良いよな程度にしか思っていなかった。


 いつものような部屋だ。


 ボスをアイスウォールで囲み、中にアイスウォールを出しまくってお湯を注ぎ3分待つ。


 じゃなくて顕現完了と共に次元刀を使う。終わったなと思うと異変があった。奴が生きていて次元刀を使ったようだ。


 そうすると俺とアリゾナ、クレア以外が倒れた。皆首を切断されていた。俺はショックで愕然とした。


 そしてアイスウォールが掻き消された。


 出てきたのは身の丈4mを超すミノタウロスだ。

 俺は怒りまくり切り結ぶ。


 数合打ち合うと俺は吹き飛ばされて頭を打ち悶絶する。

 アリゾナとクレアが戦っていたが、俺が立ち上がるとアリゾナが袈裟がけに切られ即死し、クレアの胴体が引き千切られた。

 俺は怒りに我を忘れ切り結ぶが向こうの方が強かった。

 俺は二度目の次元刀を使うも奴には効かない。

 最終手段に出る。奴の後ろに転移して時間停止を使い、首を刎ねて決着した。

 そして幼児退行してしまった。

 どれ位時間が経ったらのだろうか?意識を取り戻すもそこには宝箱が有るだけだった。

 皆がいないのだ。なぜ俺は一人ぼっちなのか思い出せないが涙が出ていた。


 猛烈に眠くなり、意識を失う前に思いだした。皆が死んだのだと。俺は絶望を感じ、妻達を守れなかった悲しみに涙をしながら、自らの首をライトソードで切り落としたのだった。そして徐々に意識が遠のきブラックアウトした。


 享年45歳 妻達と共に逝くが、意識の最後は、セレナと致したかったと思う腐れ外道だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る