第86話 今後の行き先と準備
三日目 day36
またもや女神達だ。何やら慌てている。
あれはナンシーさんかな?
「ランスから、ランスからだよね!一言だけど念話が来たよ。」
と泣いて喜んでいた。
ふと場面が変わり馬車で移動しているようだが疲労の色が伺える。
あれは誰だろうか?何かと戦っていて、蹴散らしていて凛として戦う姿は美しかった。
俺は思わず声を掛けたのだが、彼女は慌てて周りを見ていたが俺は知っている!彼女は俺の
と感じていると目覚めて朝だった。
朝目覚めるとセチアの胸に抱かれていた。何故か裸だ。綺麗な胸だった。胸に耳を当てると心臓の鼓動が心地よい。手帳に鼓動の事が書いてあり、俺は鼓動の音に癒されていたらしい。そして今も癒されている。
セチアを起こさないようにそっと起きて、目の毒なのでシャツを着せる。彼女は寝るときは裸族?
多分起きているのだが、寝た振りをしている。何故なら鼓動が早くなっているからわかる。
「走り込みに行ってくる」
「ちょっと待ってね」
と起きておもむろに着替えて一緒について来た。
驚いた事についてこれている。
何でも村では鍛える為朝は走り込みをしていたそうだ。
どうりで体が引き締まっている。
走りながら俺はお願いをした。
奴隷とは扱わず、一人のレディとして扱うと。だから、奴隷としての行動はやめて欲しいと。手帳の内容から俺の奴隷だと成長補正とか経験値取得補正とかかなり有利なのが分かっているので、便宜上奴隷とする。
奴隷チックな行動をされるのは俺は悲しいと伝えると漸くしてから了解してくれた。
今更宿の部屋を分けないが、致すのは奴隷としての義務ではなく、お互いが心から信頼と好意をもってからと伝えたら泣き出してしまった。
俺は慌てて走るのをやめて抱き締めて背中をさすったら、嬉し泣きといっていた。
宿に戻り、朝食を済ませた。まだ7時だ。
この国の地理などを教えてもらった。
まずワーグナー王国の北側にカービング帝国があり、その北にジャックナイフ国が有る。その北西にバルバロッサ王国、北東にボレロ王国が有る。
バルバロッサとボレロ、ワーグナーがこの大陸での3大国で、まずはカービング帝国を目指す。
ワーグナー王国の王都まで2日程度の距離で、そこからカービング帝国までは2週間は掛かると言う。
今日はセチアの服や靴を買う。ほぼ着の身着のままだから着替えがろくに無いからだ。
宿屋で服屋を教えて貰い買いに行く。
スキル付与の為水着も買い揃えたい。実際はお風呂を一緒に入りたいと言うときに着せる。裸よりは理性が保てるだろう。
一通り服を購入し靴屋を教えて貰い普段履きと冒険者用を購入した。
その後昼食を食べてセチアの日曜品を買う。ブラシとか鏡とか。その辺り無頓着で元々何も持っていなかった。見かねて化粧品も買った。貴族御用達の店で最低限と思い基本の化粧セットを買うと100万程した。
彼女は拒否したが、俺が断固として購入した。
今日1日は明日からの本格的な旅に向けての準備だ。それと王都で奴隷の購入をしようとしている。馬車での移動に2人では無理がある。
今の所野営が必要な場合一旦ゲートで街に行き宿に泊まり翌朝再スタートの戦法がとれる。
しかしセチアがずっと御者というのも酷なのだ。本人は奴隷丸出しで大丈夫と言い張っている。
少し時間が余ったのでセチアと街をブラブラしていると女性御用達のお店が有り、スイーツを食べて帰った。
それと日記を買った。こちらの世界では紙は貴重で、50枚程の手帳でも金貨10枚つまり10万円以上する事となる。
2冊買い、1冊は日記、もう一冊はスキル考察とスキルや魔法の一覧と効果を書き記す。
手帳に記載は有るが、日記の一部となっていて、今のようにステータスが見れないことを想定していないので、ステータス帳が欲しかった。16時頃に宿に着いたので、俺は手帳からせっせと書き写した。
日記は以前のとは別に書く。手帳に派別の日記に記憶を無くした35日目以降の気が付いてからの記録を残すと記載してバトンタッチした。
過去の自分の行動に感謝している。手帳に記載が無ければ欠損修復など思いもよらなかった。
それと今晩セチアに色々スキルを付与する予定だ。
手帳から重要なスキルの記載とそれがストックされているはずと読み取れた。
セチアに手帳の事と、そこにある記載を元に行動することと、スキルを付与すると伝えている。
気掛かりなのは失禁することと、俺が何かを放出するが何かを記載していない。
頻繁に付与を行っているのと、相手が失禁するので風呂で行っていたのが分かっている。強力なスキル程消耗が激しいと。
セチアにも言ってある。最悪気絶すると。
そうすると気絶している彼女の体を拭いたり、服を着せる問題があると伝えたが
「そのまま寝ている私をお」
手で口を塞ぎ、デコピンを喰らわせて、きつめに怒った。
「君と躰の関係になるのは、ちゃんと心が通じてからだ。
俺も男だ。君のような美女とエッチはしたいよ。でもね今君とエッチすると言うのは俺の性欲処理でしか無い。俺が求めているのは心身共な繋がりだ。俺も君相手だと正直理性を保つのがしんどい。出来れば俺をゲスにしないで欲しい」
彼女は驚いて頷いた。
「俺達が普通の村の住人としよう。出会って数日でたとえば結婚を意識した相手と簡単に体の関係になるかな?ならないよね。デートして食事をして、お互い理解してからだよね。今の君は何か焦っているのか、既成事実を作ろうとい躍起になっている。もしも俺が君を見捨てるという心配をしているならそんな事はしないよ。恋人として付き合っていきたいと思っているんだよ。だからすっ飛ばさないでね。キスもしてないんだからね。最初のキスはちゃんと思い出のあるのにしようね!」
と言うと泣いて抱き付いてきた。頷いていた。そんな彼女が愛おしくなり思わず押し倒してしまった。
ふと我に返り、彼女をうつ伏せに寝かしてその上に乗りかかった。そして彼女の腰に手を当て揉み始めると、
「あふう」とか「ああん」とか「あっそんな」、「あっ そこいい」
とか艶っぽい声を出す。俺はどんどん揉みしだいた。そして彼女に言う
「こら、変な声を出すんじゃ無い。めっ! 俺を挑発してるのか?えっ!えっ!これはどうだ?」
「はあああああ!それは、あううう」
と悶絶している。何故か艶っぽく
「昨日はお疲れさま。だいぶ凝ってるね。特に脚なんか酷いね。マッサージ気持ちよいでしょ?」
「ああまさに神の手です。疲れが癒えていきます。あっ、あの、我が儘だとは思うのですが、あの、また明日もして頂ければ嬉しいです。」
「大袈裟だな。俺が馬車の御者を出来ないからセチアに任せっきりだから、せめてマッサージをして、疲労を取ってあげるのが俺に出来る数少ない事柄だからさ。有難うね。」
とおでこにキスをした。彼女は目を閉じてキスをねだったがまだその時じゃ無かった。
それと一応スキル付与の時は後の事を考えて裸で行う。俺も真面目な行動だから変な気を起こさないのと、恐らく体を拭いてベッドに寝かしたら俺もすぐに寝てしまうと伝えてた。予め着替えを用意して、気が付いたらその時点で寝間着を着せるとした。下着は勘弁して貰った。理性が飛びかねないと。なるべく意識が無くなる前に寝間着をきせるつもりだが、手帳にある記載から推測すると、ベッドに運んで体を拭いて布団を掛けるのが精一杯だったと書いている。体力なのか理性の方なのか分からない。
色々考えていると19時を回っていたので夕食を食べに行った。
そしていよいよスキルス付与を行う。お湯を張り湯船に二人して浸かる。手帳には奴隷紋又は心臓の辺りに手を添えるのが良いと言う。魔力の流れが心臓や奴隷紋に向かうからで、色々試した結果それが消耗が一番少なかったとあったからだ。
何だかんだと言って意識してしまう。彼女の体はほっそりとしているが女らしい魅力的なボディーラインだからだ。俺は雑念に勝てそうに無いので、彼女にはバスタオルを巻いて貰っている。視覚から胸を遮れば多少は持ちこたえれる。
彼女の左胸に手を添える。胸の感触が理性を飛ばしそうになる。雑念を捨てようと彼女の鼓動に集中する。ドクンドクン。
鼓動が早い。何だかんだと言って胸を触られてるんだ緊張するよな。
「大丈夫か?緊張してるね。俺も緊張してるよ。少し落ち着こうか」
と言い暫く待って鼓動と彼女の呼吸が落ちつくのを待った。いつの間にかあれも静まってくれた。彼女には肉体再生と剣術(片手剣)と隠密と気配察知を付与したい。ストックも有るはずだ。今までもこの辺りを付与していたはずだ。それと水と土の魔法を付与したい。ストックが無ければ他に試みる。
彼女も落ち着いたようで頷いてきた。いよいよ付与を行う。
「スキル付与」
と言うと手帳に有ったとおりガイダンスが出て来た。
まずは気配察知と隠密、剣術を付与すると、彼女はビクンビクンとなり我慢していても
「はああ」
と悩ましい声を出してしまう。俺も気持ちよくなり出しちゃった。お湯が少し黄色み掛かってきたので彼女は逝ったのか失禁した。俺はあれが出ちゃった。イヤーン。
お湯を入れ替えクリーンを掛ける。スキルのランクが低いので少し息が荒いだけでまだいけそうだ。予めかなり恥ずかしい事に成るはずと伝えており、その通りに成った。
「うう、酷いです」
と聞こえてきたがお湯の準備が出来たらもう一度胸に手を当てた。彼女は心臓に魔力が流れるタイプだ。
いよいよ本命の付与だ。魔法は両方有った。そして肉体再生を付与すると彼女は大きくのけ反り
「あうううう、はああああ」
と叫び失禁と共に気絶した。俺もやはり出ちゃった。人がいる所じゃ出来ないな。
お湯を抜き、クリーンを唱え、 彼女を脱衣場連れていき体を拭き、ベッドに連れて行く。理性が保たれていて、下着も穿かせてあげられた。寝間着を着せると俺は汗だくだった。
服を着せるのって大変だった。
もう一度クリーンを唱え、へとへとで俺も直ぐ横になった。彼女は綺麗過ぎる。髪をブラシで結で綺麗にしてあげる。最初に見たときは髪もぼさぼさで、ちょっと綺麗かな程度と思っていたが、ちゃんと髪を整えてあげて身なりを整えると正に美女だった。
「頑張ったね」
と声を掛け、俺の胸元に頭を持ってきて撫でてあげていた。寝落ちする前に今度はシェリーさんに念話を送った。
「ランスロットです。念話届いていますか?今私はワーグナー王国に居ます」
ここまでだった。魔力が切れてしまい気絶してしまった。
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