第47話 新たな仲間

 道中念話でナンシーに顛末を説明した。

 どうもその盗賊は先日の話のとは別口っぽい。頭と思われる奴のカードの名前を伝えたがやはり別だそうだ。規模が小さかった。


 オークションの娘の事を聞くと俺の所有物で大丈夫なのでそのままほかの奴隷と同じように刻印の儀式をする必要が有ると言われた。シェリーと同じ扱いが良いという。


 つまり正妻承認のハーレムメンバー増員である。

 首輪を外して一般人として扱うと話してある。その為ギルドでの登録をお願いするとした。


 5番に名前を付けなくては成らないがまず話しを訊かないとだ。


 名前は付けて欲しいのと元の名前は命令が無ければ言いたくないと言うので、無理に訊かないと答えた。彼女に


「名前が無いと不便だから、ニーベルングと名づける。もし元の名前であったり、希望する名前があれば変更するから言うんだよ」


 と言い名づけた

 白髪ロング 敗戦国の神官 奴隷歴5年 聖魔法 薄幸美人 こちらと目を合わそうとしないとメモってあった。


 彼女のステータスは  


 名前 ニーベルング  

 種族 ヒューマン

 性別 女性(処女)

 77-52-80 身長158cm

 年齢 16

 レベル 1➡18

 生命力 30/74➡350/411

 魔力  90/90➡500

 強さ  85➡534


 ギフト

 スキル

 杖術1

 棒術1

 鎚術1

 剣術(片手剣)1

 馬術1

 生活魔法1

 料理1

 メイド1

 殿方奉仕

 算術1

 神学

 聖魔法

 魔法

 ライト

 ヒール


 先程の盗賊で一気にレベルが上がったようだ。

 彼女から聞いた話を要約すると

 あの商人は商談の為にたまたま訪れた王都てオークションがやっていたので領主への土産に購入した。

 お手付きが無いように貞操帯をして、領主に処女のまま献上すると言われていた。

 周りの話しだとかなりの変態で奴隷を時折殺している。

 自分はろくな服を着せて貰えなく、隷属の首輪により魔法を封じられていてクリーンすら使えない。商談が終わり隣町までは半日程度なので少数の護衛で十分と判断していたが盗賊に襲われた。

 盗賊の頭に献上するから犯したら駄目と盗賊のリーダーが言っていたのが聞こえた。との事だ。


 ひとまず落ち着いたのでシェリーがニーベルングへの対応をしてくれた。自己紹介をし解放奴隷だが自ら望んで奴隷として再契約して貰い、第二夫人になると伝えていた。

 俺も紹介やら何やら始めた。俺はゲスなので俺に靡かせるトークをし、ハーレムメンバーを増やす為に紳士ぶって説明していった。顔は真剣だが股間は膨らんでるけどね。


 まずステータスカードを見せて


「俺は転移した召喚者つまり勇者で有り、とんでもないスキルが多く、俺との奴隷契約も成長や経験値の取得が恐ろしく早く、大きくメリットが多い。ここに居るシェリーは自由意志で契約を解除できるようにしている。君の事を一人の女性として扱いたいが、先ずは俺の奴隷として冒険等の仲間として活動をお願いしたい。」


 と言うとうっとりとして俺を見つめている。続いて


「君の事を性奴隷として扱わない。躰の関係も君の同意無しでは行わない。」


 そしてシェリーの事を説明して


「彼女は購入していなくて盗賊から救ってから一度開放した娘なんだ。俺達は恋に落ちて今こうしている。もう一人ギルドの受付嬢を恋人にしていて奴隷契約という名の主従契約を結んでいる。今居る4人の内3人は君と一緒のオークションで買い、もう一人は出品を見送った奴隷商から買い付けた。酷い扱いは絶対にしない。5人を見ていれば分かると思う。俺と一緒に来るか?」


 と手を差し伸べた。彼女は


「ああなんてことでしょうか。まさか勇者様の奴隷にして頂けるなんて夢のようですわ。こんな小さな胸の私で良ければ性奴隷としてお側に置いて下さい」


 と言う。

 うーんこの子労せずに俺の物になったようだが頭の先まで奴隷だなこりゃ。性奴隷にしないと言ったのに。


 すかさずシェリーが、


「ご主人様の為に一生懸命お仕えしなさい。私が今のところ第一奴隷だが、いずれランスロット様の第二婦人に収まる。そうすれば誰かに第一奴隷を譲るので頑張るんだ。それとご主人様のご寵愛は恋人にされる行為そのもので、あり得ないくらいお優しい方だ。この出会い感謝するんだ。食事も奴隷食を禁止されている。寝床も床を禁止される。奴隷として扱わない不思議御仁だからね。私の体を見ればわかる。本当なら私もお前と同じオークションに出される所だったのだからな」


 と裸になりニーベルングに見させた。


「よく分かりました。シェリー様どうか服を着て下さい。」

 

 と言い改めて立ち上がり優雅にお辞儀をして


「わたくしニーベルングはこの命ある限りランスロット様にお仕え致します。この身も心も全て捧げますのでどうかお側に置いて下さい。お情けを頂ければ幸いです。」


 と深々とお辞儀をした後


「あと、その、助けて頂いて感謝しております。ランスロット様が私を助けて下さったお姿は大変立派で格好良かったです。こんな胸でご迷惑でしょうがお慕い申し上げます。もう既に私の心はランスロット様に惚れてしまいました。どうか刻印をお刻み下さいませ。」


 と言うので愛おしくなってしまいキスをして抱き上げてあげた。


 そして胸を揉んで

 

「小振りだが張りがあって綺麗な形じゃないか。小さい胸も嫌いじゃ無いよ。俺の家族となるか?」


 と聞くと頷き


「はい。どうかランスロット様の奴隷にして下さい」


 と言うとシェリーは

 

「良かったな、ランスロット様が受け入れてくださって」


 と言い抱きしめてあげていた。

 ニーベルングは涙を流している。


 俺は少し待ってから


「新たな奴隷紋を刻むから」


 と服を脱がしたが、下着を履いていない事を理解して、パンティーを収納から出して履かせてあげたら


「ああまともな下着なんて何年ぶりなんでしょう」


 と言う。俺は行くよと胸元に手を添え奴隷紋を刻んだ。そうすると首輪はぱりんと割れた。

 ニーベルングは首を触り思わず俺に抱き付いて泣いた。


「ああなんてことでしょうか。首輪が外れるなんて。ああきっとこの方は神の代理であらせられるんだ。うわーん」


 と号泣しているので俺は骨の浮き出ている背中をさすってあげた。

 休憩の為に一旦停止したので一度外に出て深呼吸してから中に戻り、ニーベルングにシャツを着せてその上からワンピースを着せた。一応全員の予備の服を持っているがブラのサイズが残念ながら胸が小さくて合わない


「俺は収納持ちなので全員の予備の服も持っているが、済まないが君のサイズに合う下着が無いので、街に着いたら服をすぐ買おう。なので今はシャツで我慢してくれ」


 と言うときょとんとしていた。この子マジ可愛い。胸が残念だけど一応少しは揉める。

 ニーベルングは俺に


「ああランスロット様、ランスロット様はなんてお優しいのでしょう。生きていて良かった」


 と大袈裟に言う。


『奴隷制度ってここまで性格を歪めるんだな。許せんな。』


 と強く思った。


 馬の世話をし御者を替わり街に向かった。

 休憩中にクレアに言われた。


「まだ今日の大いなる脅威が終わりません。街に戻ってもすぐ出かける事になる予知を見ました。何が在るかは解りませんでした。」


 嫌な予感がしてならない。


 その後は何事も無く街に着いた。


 本当はギルドに真っ先に向かいたかったが服屋へ向かった。急ぎでニーベルングの服を何着か買い、冒険者の格好をさせた。下着も数着とネグリジェも買った。

 クレアとシータに馬車の一台を屋敷に置いてこさせてギルドで集合にした。

 ついで急ぎで靴を買う。足を測り、冒険者の靴と普段履きを一足ずつ調整して貰い購入した。冒険者のと普段履きとドレス用を各々オーダーして引き上げた。冒険者の靴を履かせてあげたらまた泣いた。


 ギルドに向かい、シェリーを馬車の番に残してギルドに入った。先ずはニーベルングの登録を行って貰った。

 その後依頼の達成報告をし、ちゃっかりニーベルングもDにあげておいてくれた。

 盗賊の報告をするのは時間が掛かりそうなのでシェリーに伝える為に外に向かっているとロビーに異変があった。


 そしてそこには血まみれで疲労困憊な姿できょろきょろしているレフトアイの姿があった。俺の姿を見ると


「ランスロットさん大変なんですどうか助けて下さい」


 と言うと崩れ落ちた。なんとか床に崩れる前に抱き上げてヒールを唱える。彼女はどうしようどうしようと泣いていた。

 俺はお姫様抱っこしてナンシー達の居る部屋に入ってレフトアイから説明させた。


 オーガが出た森のその後の魔物の出没状況の提供調査依頼をしていたが、ミノタウロスに追われていたパーティーにミノタウロスを押し付けられた。

 そして自分達も必死に逃げた。何とか洞窟に駆け込んだが、外にいるミノタウロスは近くを複数がうろついていた。

 しかし洞窟には入ってこない。

 トリシアがリギアを庇い吹き飛ばされ重傷を負ってしまい意識が無く動かせない。

 洞窟と思ったらダンジョンとしか思えなかった。幸い低級の魔物しか出ないがいつまで持つか時間の問題。

 そこで誰かが街に救援を求める事となった。

 何とか突破できそうなのがトリシアかレフトアイだがトリシアは怪我をして動けない。

 レフトアイがミノタウロスを避けて救援を求めに街行く事となった。

 ミノタウロスはA級である。彼女が逃げれたのは奇跡だ。

 一通り話しを聞くとナンシーはギルドマスターを呼びに行った。

 職員に馬車を見て貰い、シェリーにも話しを聞くよう指示をした。


 ギルドマスターとシェリーも集まり話しが始まった。

 俺に指名依頼をするとのこと。

 元の依頼がランク誤りと判断してギルド負担である。金額をどうするかと言い出すので俺は


「金はどうでも良い。死にかけている冒険者、仲間が居るんだ、後にしよう。それに昨日食事を一緒にした見知った奴らだ。それより俺達の馬車で森の入り口まで行くから、誰か一緒に行ってギルドか屋敷に馬車を戻す奴を手配して欲しい。ナンシーも一緒に来て欲しい。」


 と準備を始めて今はギルドに人数分の馬車が無いというのでエリシスとシェリー、シータとクレアに馬車を取りに行って貰った。

 今すぐ手配できるA級以上が俺しか居ないそうだ。他はダンジョンや遠征中で数日は居ないそうだ。


 レフトアイは道案内で同行し、馬車が揃った時には現地に送り届けてそのまま馬車を見張る冒険者を手配してくれた。

 24時間待機させる。但し強力な魔物が出た場合撤収するとのこと。俺は了解して全員に装備を調えさせた。エリシスとシータとナンシーがドラゴニックメイル

 ニーベルングにはシータが着ていた鎧、武器は短剣と片手剣を持たせる。


 そして急遽出発した。


 何とかギルドで馬車を1台確保して3台で出発。2台は俺達の人員ばかり。


 俺の乗った元々所有している1号車が先頭、今日新たに入手した2号車が中間、最後尾がギルドの馬車。

 時間が無いのでレフトアイとニーベルングに


「良いか二人共、これから言う事と行う事は口外禁止の事だ。ニーベルング、君に生き残る確率が上がるだろうスキル付与を行う。レフトアイ、君ににも同じくスキル付与をする。レフトアイの場合俺に敵対したら自動で消える。しかし問題なのが俺も君も快楽と苦悶に襲われ、絶頂を迎え失禁してしまうだろう。恐らく相当恥ずかしい。俺も恥ずかしい。消耗もするけど受け入れて欲しい」


 と言うと二人は頷いた。

 先ずはニーベルングで、肉体再生と風魔法、隠密を付与する。レフトアイは俺の行為を見ていて真っ赤になり固まっていた。まず俺の前にニーベルングを座らせ胸に手を添えたからだ。そして


「スキル付与」


 と唱えスキルを付与する時にニーベルングが


「あう」と「ぐううう」


 とかびくんとしながら苦悶の声を出して


「ああアランスロット様あ」


 と激しくびくんびくんとして失禁し逝ってしまった。俺はすかさずクリーンを二回唱えた。


 レフトアイ真っ赤である。ナンシーも照れている。俺は


「ニーベルング頑張ったね。少しお休み」


 と言い軽くキスをして寝かせた。

 ついでレフトアイである。中々動かないので


「時間が無い急ぐんだ」


 とせかして、きつい口調で言う


「恥ずかしがるな。君が恥ずかしがると俺も恥ずかしいから。それじゃあ失礼して行くよ」


 服の中に手を入れ左の生乳を鷲掴みにする。本当は必要ないのだがここはゲスな俺の役得って奴で良いよね!

 張りがあって柔らかく良い胸でした。

 スキル付与と唱え隠密と肉体再生とを付与した。やはり大きくビクンビクンとのけ反り「はああ」と


「ううんあうう」


 とセクシーに喘ぎ


「あああランスロット様が入ってくるうう」


 と失禁を迎え付与が終わった。そして二回クリーンを唱え彼女を横にした。俺は何時ものように


「レフトアイ頑張ったね」


 と軽くキスをした。いや、しちゃったんです。そう、彼女のファーストキスでした。レフトアイは


「はう。私のファーストキスです。ら、ランスロット様こんな事、こん事って、せ、責任取って下さいね!」


 と真っ赤になってくねくねしている。俺は


「分かった。俺のハーレムに来い」


 と手を差し伸べた。彼女は握り返してきた。

 ふと俺は何をかやったか我に返りナンシーを見ると


「レフトアイさん、よかったね。正妻としてハーレム入りを歓迎します」


 と彼女のハーレム入りが何故か決まってしまった。


 またやらかした。

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