泡沫の夢、孤独の嘘

作者 新菜いに(新名新)

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★★★ Excellent!!!

あっという間の8000文字でした。
短編として、「ああ、これはきっとこういうことを示唆しているのだな」という言葉の組み合わせが随所に見られ、大変巧みで美しいです。

その中で描かれる、大切な人の死と、それを乗り越えようとする二人の若者。
周囲から責められる隼人の心情たるや、凄まじいものがあります。主人公までそれに加担しているのですから、尚更。

それをむざむざと残酷に描くこともできたでしょう。しかし、著者様はそんなことはなさらない。飽くまでも、主人公兼ヒロインの複雑な気持ちに寄り添い、描き込んで行かれる。

これはもしかしたら、青春という設定だからこそできたことなのかもしれません。
隼人を責める大人というものを無機質に描き、事態の深刻さを示したうえで、主人公たちの心情にフォーカスする。

そして最後に、主人公が『重大な決断(と言っては大袈裟でしょうか?)』を下す。

悲しくも素敵な、それでいて不思議なお話でした。

★★★ Excellent!!!

素直に泣きました。



青春のワンシーンにするりと織り込まれた違和感。その違和感は、目の前のどこか甘酸っぱい空気に影を落とします。


どちらがだろうと思い、そして、気のせいであればいいと思いながら、三人の過ごした日々が終わりを迎えます。


そこから、彼女が目を逸らし続けた真実を、彼女自身が暴く時。

彼女を守り続けた優しい嘘に、涙せずにはいられませんでした。

是非、読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

心情描写と風景描写がえぐかったです。バランス良く成り立ってるから、心情描写がしつこくないし、風景描写が“感情”、というよりも“感傷”をうまく表現しています。
個人的に星と水の描写が好きです。2つの描写が出てくるときに、一気に世界に引き込まれる感じがしました。この2つのワードは物語のキーとなっています。

物語の構成も良かったです。あんまりネタバレになっちゃうから言えないんですけど、すごく良かったです。
最初は普通のシーンの描写から入って馴染みやすいんですが、だんだんと読者を『ん?』と感じさせて、それが結構長い間引っかかります。でもある一瞬で、すっとそれが取れ、そしたら今までのシーンや感情が体全体を駆け巡り、急に体がゾワっとします。血となって体を駆け巡ってる感じです。

なんか技術的なことを書いてしまいましたが、それを抜きにしても素晴らしい話です。是非読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

主人公の有紗は真冬の滝の中に飛び込んだ。
それを見ていた幼馴染みの2人に助けられたが、その時に母親の形見であるネックレスを無くしてしまった。

大切な思い出だったが、自分の心に嘘をつき、ネックレスを諦めた。


そして、家で過ごしていると、2人の幼馴染みのとんでもない情報が耳に入る。

果たして3人の運命はどうなっていくのか?

これほどまでに相手を想いやれる友達が皆さんにはいますか?

是非、ご覧ください!