君を継ぐための一万文字

作者 水凪 らせん

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101人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

 鳥肌立ちました。物語を読んでそうなったのは久しぶりかもしれません。

 一人称で紡がれる文章、登場人物は二人。会話文は現代ドラマらしいメールのやり取り。
 でも、ここで作者様のセンスが光ります。
 主人公が送るメールの内容はほとんど書かれていません。読み手は相手からの返信を見て、主人公がどのようなメッセージを送ったのか想像しなければなりません。そして、ここがこの作品の凄いところ。主人公の心情描写が鮮明に書かれているので、勝手に送ったメッセージが頭に思い浮かんできます。しかも、読んでいる人自身の言葉で。だからこそ、自分と主人公を重ね合わせてしまいます。

 これは創作をしている方なら共感してしまう人も多いのではないでしょうか?

 高い文章力で織り成す切ない物語。一度味わってみることをお勧めいたします。

★★★ Excellent!!!

多分、誰もが共感するんじゃないでしょうか?
カクヨムのような投稿サイトで交流を持ち、仲良くなったクリエーター同士。
相手は書籍販売が決まり、自分はなかなか文字をおこせない。
応援する気持ちはありつつも、妬みや嫉妬、なんとなく見下されてるみたいな惨めな気持ち。
複雑な負の感情に支配されます。

このお話では絵師と作家です。
絵師の女の子が表紙絵を書いた書籍が出版されるんです。
そして主人公はその女の子に熱烈に応援されます。

前向きになっているときなら、素直に受け取れる言葉も、後ろ向きになっているときは、なんだか違って受け取れるものです。

そして、待ち受ける意外な展開。
読了後、涙が溢れました。
本当に素敵なお話しです。

★★★ Excellent!!!

小説書きと絵師という、ジャンルは違えどクリエーターな2人の交流を描いた作品です。

クリエイティブな活動をしながら、同じような夢を追いかける人達と交流もしているという方には、特に共感できる内容だと思います。

ラスト近くで驚きの展開を見せるのですが、それに対する主人公の反応を好ましく思いました。

★★ Very Good!!

『ありさわどくしょにっき』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054888304352)から来ました。

絵師さんと物書きの出会いって一期一会的なものがありますね。こんな素敵な出会いはうらやましいの一言です。

私は商業で書き始めて8年経ちます。装画を担当してくださった方との間でその間20作品以上を世に送り出しましたが、絵師さんから感想をいただくことはほとんどありませんし、ましてや交流なんかって感じです。たった3人だけ感想のやりとりや交流があった方がいます。そういう時は運命を感じますね。

そんな稀有な出会いと切ない結末をていねいに描ききった作品でした。ありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

というような感想を受けました、とっても素敵だと思いました……。書き手だからこそ分かる共感と、傍にとても眩しいプロのイラストレーターの知り合いがいるのでとても身につまされました。

彼女がいなくなってしまったことで、彼となつめぐりさん二人の軌跡はもう読めなくなってしまうことがとても切ないです。でも、いなくなるからこそ美しいということもあるのですよね……素敵な作品、ありがとうございました……!

★★★ Excellent!!!

ずばり、あなたに創作の才能はあるでしょうか?

おそらく大概の人が、「うーん……」と悩まし気に首をかしげながら、おずおずと「ある……と思います」と答えることでしょう。少なくとも私はそうです(笑)

本作『君を継ぐための一万字』は、そうして自分の創作の才能を信じたい、けれど現実に打ちのめされることもしばしばな、大勢の創作家の共感を呼ぶであろう作品です。



本作の主人公は、なかなか芽が出ない一人のWeb小説家です。

自身のオリジナル作品が注目を浴びず、くすぶるような日々を過ごしていた彼にある日、いわゆる神絵師と呼ばれる女性がコメントを寄せてきたところから、物語は始まります。

瞬く間に人気を得、ついには商業作品にも進出が決まった彼女に対し、主人公は良き友人であろうとする自制に反し、嫉妬の炎を燃やしてしまいます。

彼らはいつしか疎遠になり、小説家は創作の情熱も手放していくことに。

しかし後に、この選択が彼に大きな後悔をさせることになるのです……。



人は自身と他人を比べずにはいられない生き物です。そうでなければ、客観的な物差しで自分を見つめられません。

ところが厄介なことに、そうして勝手に人と比べて嫉妬心に駆られてしまう身勝手さもまた、人は持ち合わせてしまっています。

これは人間として、いや創作家として逃れられない性かもしれません。

普遍的ともいえるこのテーマに、本作は真正面から切り込んでいきます。

余計な美化はありません。神絵師の女性への友情、羨望、妬み、すべてがありのままで描かれていきます。

このあたりの生々しさは、人によっては冗談にならないほどの胸の痛みを覚えるでしょう。

しかしだからこそ、本作は随一のヒューマンドラマとして完成されてもいるのです。つまりリアルなのです。人間と言う存在の描写が。

これも筆者の高い筆力の為せる業。才能のなさに悩む主… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

みんな泣いたようですが、私は全然泣かなかったのでこちらに主人公への怒りをぶちまけます。
ぶちまけてますが凄い褒めているレビューです。誤解無きようお願いします。

――――
ふざけるな、ふざけるなよ主人公。お前、推すことの大変さがわかってねえだろ。
どれだけ推すのが大変なのか知らないだろ。

時間を掛けて作品を読み、内容を理解し、コメントを考えて推敲して投稿する。時には文章や台詞、全体構造を考えて、時間を掛けてレビューまで付ける。

これがどれだけ大変で時間を食べる作業なのかを、知らないんだな。
推す側に廻ったことが無いんだ、嫉妬だけの男だよお前は。
のらりくらりとしたあげく、上から目線はやめてくれ?ふざけるな。なめとんのか。

女性はオタクの鉄の掟「推しは、推せるときに、推せ」を最後までやりきっている。拒絶されたが、最後の一押しを命賭けて主人公、お前に送ったんだ。送ったんだよ。

そこでお前は重い腰をあげるが、もう遅いんだよ。何もかもが遅い。失ったら取り戻せない。

そこで頑張る一万文字。ああそうだよそれくらいやってくれないと彼女の命賭けがパアだよ!キリッとした口調で言ってるんじゃねえ!!
変わってくれないと、女性がさあ、女性の人生がさあ、悲しすぎるじゃないか!
――――
とまあ、ここまでぶち切れるくらい感情移入できる作品です。
ここまでの感想が出てくるくらいの迫力があります。

推されたら甘んじて推されろ、推しは推せるときに推せ、この名言がつくづくわかる痛感させられる傑作品です。

泣くか切れるか。あなたはどっち?

★★★ Excellent!!!

書き手としてあるまじき事かも知れませんが、例えようのない感情が胸からこみ上げてきて、堰を切ったように目からポロポロと溢れ出るばかりで、全く言葉になりません。
書き手が主人公だからなのか、自分と同じようにその才能に諦念の感情を抱いているからなのか、自己投影の末、完全に物語に取り込まれる、と言うよりも自分が主人公に取り憑いた様な、そんな錯覚さえ覚えました。
上から目線などではなく、脱帽した上で、はっきりと申し上げます。この作品は傑作です。
間違いなく多くの方の心を打つでしょう。
本当に素晴らしいお話に出会えました。ありがとうありがとう。

★★★ Excellent!!!

何度でも、くり返し読みたい物語。
プロの方でも趣味の方でも、創作をしているすべての人におすすめします。

「彼女」の言葉のひとつひとつが力強い応援のようで、純粋な真剣さが伝わってきます。特に、感想の言葉が並べられているあたりは自分自身のことが重なって泣いてしまいます。
そして、手紙に書かれていたあまりにも強すぎる言葉。
深く胸に刺さります。

一方で主人公は淡々と自分を貶めているのですが、それも最後の展開のために必要な要素。
冒頭の、明るく力強いメールの文面に対して、地の文で静かに語られる文面の対比も良いです。

ひとつひとつの比喩表現もすごく好きです。
「人の畑でのんびり花に水をやっている」とか本当に秀逸だと思いました。
そして、比喩表現を思いつくままガチャガチャ書くのではなく、関連したもので統一させているところが美しい。

作品の中に散りばめられた描写が、セリフが、比喩表現が、文章があまりにも尊くて、文章を読むのではなく「文字」を見つめたくなります。
(お気に入りの部分を書き出すとレビューが文字で埋め尽くされて大変なことになってしまうのでやめておきますw)

物語の流れについても、よく練られた作品だと思います。
時系列があっちへこっちへ動くのに違和感なくすっきり読めるのは、作者様の技術が高い証拠です。
そして、すべてを読み終えたあとでもう一度読み返すと、冒頭で泣いてしまいます……。

読後には、自分自身が勇気づけられたように胸が熱くなります。
創作という孤独な道のりを歩いていくための、道しるべとなる星の光のような作品です。

★★★ Excellent!!!

昨今、SNSを中心に物作りを嗜み、情熱を注ぐ人は増えてきています。
なんで創っているんでしょうね。

見てほしいから? 形にしたいから? 有名になりたいから? 商業デビューしたいから? この道で食べていきたいから? 趣味だから? 仲の良い人と一緒に楽しみたいから? 創らないと耐えられないから? 

そして、なんで創るのをやめちゃうことがあるんでしょうね。
“創ること”は、少なからず心と命を削っていて、だからふとした瞬間に疲れちゃう。
何かのささいなきっかけで、でもそれは自分にとって大きな衝撃として、ぱたりと止めてしまうことがあって、それからどうしようか。
創り続けてはいるけれど、何か別の理由で惰性でやってて、自分の技術に限界を感じてかつてのような情熱はない、なんてこともありますね。

そんな、“創ること”に対しての一つの答えの物語だと思いました。

★★★ Excellent!!!

ただただ、胸が熱くなりました。
自分と重ね合わせた時に、自分は上から目線はやめてくれと言わないでいられるのか、自信がありませんでした。
この話を書いて下さってありがとうございます。
物書きであるならば、読んでみて下さい。きっとあなたの情熱を燃え上がらせてくれることと思います。

★★★ Excellent!!!

この物語を共感なしに読める人なんているんでしょうか。
少なくとも、ウェブで小説を書き、小説を読み、感想を伝え合っている人の中にはいないと思います。

今の時代、SNSで遠く離れた方と知り合い、言葉を交わすことができます。
私の場合も、“小説を書く仲間”がカクヨムやツイッターなどで知り合うことができました。
顔も本名も知りませんし、会ったことも声を聞いたことがない人もいます。
でも、そこには確かに“絆”と言うものがあると私は感じています。

これはそう言う話だと思います。
確かに文字だけでしか伝わってこないので、その言葉が嘘か本当かわかりません。相手がSNSをやめてしまえば、それで関係が終わってしまいます。
それでも、伝わってくるものは伝わってきます。

顔の見えない相手に対する想いを的確にそして、鮮やかに描ききった作品だと思います。
構成も比喩表現も素晴らしいです。
作者の目の付け所と筆力で成り立っている作品だと思います。

読んで悔いはありません。無理して時間を割いて読むべき作品だと思います。
きっと、読み終わった後には涙を流しています。

★★★ Excellent!!!

SNSをきっかけに知り合った、物書きと絵師の物語。

これは創作家を志す者なら、誰もが感情移入できるのではないでしょうか。

私はこの物語を読み終わったときに胸が熱くなりました。
同時に、「ズルい!」と思いました。

こんな物語を紡がれたら、感動するしかないのです。
そんな物語を紡ぐ作者に、嫉妬の炎を燃やしました。

これは、創作家たち全員に送られた応援歌なのだと思います。
公募に落ちたとき、コンテストに落ちたとき、新作を上げたのに誰にも触れてもらえなかったとき、それならばと筆を置こうとしたとき……この物語を読んでください。
どうしたって消えてくれない諦めの悪い夢がまた、疼きだすことになるでしょう。

★★★ Excellent!!!

自分は底辺の物書きで、本当の名前も知らない彼女はプロの絵師さん。
だけど、彼女はそんな自分の文を、お話を、最高だと言ってくれる。

何だよ、上から目線でものを言うなよ、なんて気持ちにもなります。
だって立場が違う。
もう一度言いますけど、こっちはアマもアマの物書き、そして彼女はプロの絵師さん。

だけど、人の好みにプロもアマもないんです。
プロだからって上から目線で「良いの書くじゃん」って言うわけじゃない。
プロだって、一人の読者。ドストライクな作品に出会ったら、その作者さんとコンタクトがとれるなんて環境にあったら、それはもう一ファンとして大騒ぎなわけです。

その言葉を真正面から信じれば良かった。全部失う前に気付けば良かったのに。

物書きなら絶対に刺さるお話ですよ。
私はね、泣きました。結構。

★★★ Excellent!!!

涙が止まりません。
書くって何だろう、いや一生懸命書くって何だろう?
あんたは誰かのために書いてるの? それとも自分のため?
いや、大事なのはそんなんじゃなくて……。

『カク』世界に少しでも足を踏み込んだなら一度は感じたことがあるだろうそんないくつもの感情が、まるで虹のような色彩をもって押し寄せる、そんな気持ちになりました。

淡々と話す主人公、その様子がより一層現状をストレートに伝えてきます。
是非一度読んで欲しい作品です!

★★★ Excellent!!!

 プロの世界にはばたこうとしている絵師と、自分には才能がないと二次創作小説ばかり書いている主人公。

 絵師の思い。主人公の劣等感。ネットで出会ったふたりの交流を通して、創作する人間ならば一度は直面するだろう苦悩がまっすぐに描かれています。

 ラストにほとばしる熱。はたして主人公が『継ぐ』ものとは。とても、熱い物語。いいエネルギーもらえます。

★★★ Excellent!!!

『才能がない』

それは、もうどこにも行かなくていいと許す免罪符。
それは、あるかどうかも分からない希望から目を閉ざしてくれる、夜のような帳。

それは、自分という『可能性』を完膚なきまでに殺し尽くしてくれる『救い』。




あなたには、才能があるか。
それは、確かに非凡な力なのか。
あるいは、己にそんなものがないことを『自分は知っている』と、あなたが思っているのなら。
この世にあふれる才能の海に投身する前に、これを読めばいい。
そして、茫洋な海に窒息する前に、ラストの決意に刺し貫かれればいい。
容赦ない『彼』の意志は、きっとあなたを殺さない。
強く、ただ純粋に。
創る者として、あなたを生かすに違いない。

★★★ Excellent!!!

幼い頃から文才があった主人公。
二次元創作などで人気を得るが、自分で何かのストーリーを作る事は苦手だった。

しかし、そんな主人公は、ネットの世界でとある絵師と出会う。

彼女は自分の夢を諦めずにイラストを描き続け、そして夢を叶える。

そんな2人は、これからどんな道を歩むのか?

これは他人事ではない。これは小説だけの話ではない。
このカクヨムに投稿している皆に共通する事ストーリーです!

是非、ご覧ください!

★★★ Excellent!!!

貴方の涙腺の耐久力が試される作品です。

ちょっとでも、カク側に立ったことのある人ならば、このテストの難易度は劇的に上昇します。

もしも貴方が、何らかの想いを重ねてしまったならもう……。

良質な短編です。
綺麗な文章に、場面、場面を想い描き、そして感情を揺さぶられることでしょう。

★★★ Excellent!!!

小説を書くうえで壁にぶつかり、二次創作の小説ばかり書いている主人公と、商業誌デビューが決まった絵師との交流が綴られています。

感無量でした。
行間から伝わってくる主人公の気持ち、相手の想いが絡み合って、グッと胸に迫ってきました。
こんなことまでされて、こんなことを言ってもらって、それなのに相手にはそんなことが起きていて、ってなったらもう書くしかないですね。

胸がいっぱいの読後感です。

★★★ Excellent!!!

ネットで知り合った、作家になりきれない主人公とイラストレーターの彼女。才能がまぶしい彼女の声援が、殻を破れず苦しむ主人公にはいつか重しになってしまい...。***カクヨムの方なら誰もが直面するであろう悩み。思わず過剰に感情移入して読んでしまいました。そこに答えは、救いは、希望はあるのでしょうか? そしてその結末に込められた、強烈なメッセージ。時は儚い、逃げるな、抗え、手をのばし続けろ! 
エネルギーもらいました! 必読です!