第32ニャ【レース開始ニャ】
眠れニャい
緊張して眠れニャいんだけど〜
「す、すばり〜? 起きてるニャ?」
暗闇の
背中を向けたままだけど、起きてるみたい
「ねぇすばり、緊張して眠れニャいからお
「何故我が……早く寝ないと、明日寝坊するぞ?」
「すばり〜、面白い
こうニャったらおっ○いスリスリ作戦ニャ。ぬ子はすばりの布団に潜り込んで後ろからしがみついてやったニャン! 今夜はいつもに増して積極的ニャ
あたたかい気候のせいで変なテンションだニャ〜
「は、な、れ、ろーーっ! こ、の、発情期猫がぁっ……げはっ! くっ、継続ダメージが!? このままでは我のHPは底をつき、死に至る!!」
そ、それは駄目ニャ!
仕方ニャいから
「そんなに眠れないなら、猫神にもらったマタタビを抱いて眠れば良かろう?」
「そっか、その手があったニャ」
ぬ子は猫神様から貰ったマタタビを荷物から取り出しそれを抱いて自分の布団に入ったニャ
クンクン、はぅ〜やっぱり変ニャ気分にニャるのニャ。猫神様のやつほどではニャいけど、頭がホワホワ〜ってして、身体が熱く、なっ、て、
「ぬあぁぁっ!? 何故またこっちに入って来るんだぁっ!?」
はニャ〜? 気付けばまたすばりの
すばりの
おかしいニャ……目が熱いニャ……
ぬ子、
「……ぐっ……仕方あるまい、我の超暗黒神フィールドで耐え凌ぐしか……ぬ子、心細い、のか?」
「……すばり、ぬ子、ちゃんと出来るかニャ?」
「ぬ子、お前は……まさか……」
すばりの声が遠くニャる
ごめんニャすばり、身体、痒いかニャ? でも、許してニャン。今夜まではぬ子、
ぬ子のままでいたいニャ——
——
う、眩しい
「朝、いつの間にか寝てたみたいニャ」
「すばり〜、ぬ子ね、すばり、の、こ……」
☆すーぱー二度寝たいむ☆〜☆すーぱー二度寝たいむ☆〜☆すーぱー二度寝たい——
「起きろぬ子っ!? 大変だっ!!」
「ぴニャァァッ!?」
ニャ、
すばりの叫ぶ声で飛び起きたぬ子は、跳びすぎて天井に頭を打ち付けたニャ
痛さで眠気も吹っ飛んだわけだけど、そんニャ寝ぼけ
「呆けている場合ではないぞぬ子!」
いたっ、ほ、頬っぺをパチパチしニャいで〜!?
「寝坊だ!」
「はっ!? 朝ごはんの時間!?」
「いや、そうじゃない! 他の奴等、全員出発しているぞ!?」
ニャ、
と、その時、部屋のドアをノックする音がしたニャ。すばりがどうぞと声をかけると、頭に輪っかのついた
『お目覚めですか〜? 皆さん、もう出発されましたよ〜?』
「しまったニャ〜!? す、すばり、はやく支度して追いかけるニャ!!」
「あ、あぁ!! 門、いや、ヘブンズゲートは外にあるのだな、天使よ!」
『ヘブ……? 神界への門ですか。はい、旅館の外に開いております。そこを潜ればランダムで神界へ転送され、——』
「わかった、行くぞ!」
「あいニャ!!」
『あの〜、朝食は……』
そんニャの食ってる場合じゃニャいよ!
ぬ子とすばりは着替えて、跳ねる寝癖もそのままに外へ駆け出したニャ
外には見上げるほど大きニャ、神界への門が
ここを潜れば、その先は神界!
神様の住む世界に
絶対に勝つニャ
お姉ちゃんは見つけられニャかったけれど、
「すばり!!」「あぁ! いざ!」
「「旅立ちの時!!」」ニャン!
振り向くことニャく、ぬ子はすばりと門を潜ったニャ。光が視界を埋め尽くし、身体が溶けるようニャ錯覚が襲う
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