悪い魔女 ⅳ
自分を抱くように
いつの間にか眠ってしまったみたいだ
ボクは自分を抱きしめるようにして眠る
そう教えられてきたからだ
絡む腕を解いて伸びをする
目を開けると魔女さんがいた
椅子に腰掛けてボクを眺めていたようだ
慌てて手を下げた
そんなボクに魔女さんは一言
私には効かないから安心しろ
微笑みながらそう言った
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