毎回、誰もが少しは知識として知っている内容をベースに深掘りして新たな知見を教えてくれるため、とても分かりやすく、興味深く読めます。また、きちんと参考文献を示していただいていることに筆者の方の丁寧さ、誠実さを感じます。こんな大学の授業があったら絶対受けたのになーと、過去の自分の大学生活を思い起こしてしみじみと思いました。
本作はエッセイと分類されていますが、身構えずに一度読んでみれば分かります。創作物としても大変面白い作品です。多岐にわたるテーマに沿ってそれぞれ数回の「講義」に分けて綴られていますが、どれも良く調べられていて、「へぇ~」と言いながらついつい読み進めてしまいます。講師である(通常の小説でいう語り手)隠井迅先生というキャラクターの人間味が滲む「講義」を一度受講してみれば、きっとあなたも先生に質問したくなるでしょう。
勉強になるから是非とも読んで下さい。 大学の講義そのものだと思いました。 リモートワークもきっちり取り入れています。 お薦めです。是非とも御一読下さい。