個人的な思い出ですが、昔ドラクエなどRPGにハマっていた小さい頃、「最強の女剣士になって世界中を旅したい!」なんて完全に異世界で生活する将来を思い描いていましたので、「憧れの大人がまさに、ここに…!」と驚きました。
ちょっとだけ「精霊の守り人」のことを思い出しました。武に長けた女性と少年の旅という設定、そして細かく書き込まれた丁寧な語り口ゆえでしょうか。
人の心の温かさが自然体で、厳しい現実と直面するシーンも今私が生きている現実世界の掟に通じるものがあり、主人公の感情に納得感がありました。
ボリュームがあるのでまだ1章です。続きも楽しく読んでいきたいと思います。
最初のエピソードで何もかも失った少年。成り行きで助けてもらった女戦士と師弟関係となり、闘い方だけでなく、生き方そのモノも教えてもらう。
心優しい少年と、ぶっきらぼうだが頼りになる女戦士。そんな二人を見守る心強い仲間逹も増えていく。
少年は類い希な剣術の才能で、周囲が驚くほどの成長を見せ続け……
大作です!
シリアスな展開が多いストーリーですが、物語が進むにつれ女戦士の感情表現が豊かになります。コミカルな場面も増え、面白さも倍増します!
プロローグや最初のエピソードの村人達の不可解な行動から察するに、主人公には本人の知らない身の上がありそうですね。
そういった布石を読み解いていくのも、この物語の醍醐味でしょう。