それは確かに存在した、十五の果ての物語


十五歳とは、人生においてきわめて大きな転換期でありましょう。

子供が大人へと向かう過渡期の、その直前。

いわば純粋な子供の最後段階でありますから、精神も変化し始めるさなか、大きく揺れ動く時期であります。

『わたし』が白い化け猫に出会ってしまったのは、そんな時でありました。

人の言葉を解す不思議な化け猫と過ごすうち、『わたし』はある先生の秘密に気づき――

これより先は、ぜひあなたの目でお確かめください。

いまもきっと、いつかどこかで脈々と受け継がれているあやかし奇譚がここに有ります。

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