第52話 エーテル結晶石
「フィロテス……入れるよ? 力を抜いて」
俺はベッドの上でフィロテスの乳房を片手で揉みながら、そう優しく声を掛けた。
「あっ……んっ……はい……ワタルさん、あの……初めてなので……」
「大丈夫だよ。痛くしないから。ほら、もう先っちょが入っていってるよ? 」
俺はそう言ってフィロテスの肉体へと、固く丸い先端をゆっくりと押し込んでいった。
「んっ……あ……硬いものが入ってきてます……」
「もうすぐ全部入るから……ほら、全部入った。見えるか? 」
俺は全てをフィロテスの身体に入れ終え、鏡でその部分をフィロテスに見せた。
「凄い……本当に入っています。赤い魔結晶が私の背中に……」
「それは2等級の身体強化の魔結晶だ。次は再生の魔結晶を埋め込むからそのままでいてくれ」
俺は合わせ鏡に映る背中の魔結晶を見て驚くフィロテスに、続いて青い再生の魔結晶を埋め込んでいった。
フィロテスの今のエーテル保有量だとこの二つが限界だ。攻撃系の四属性に関しては風に適性があったからいずれ融合させたいが、今はEアーマーに乗っていない時に身を守るためのものが先だ。身体強化と再生。そして次に結界を埋め込めば命を失うようなことはないだろう。
沖縄へバカンスに来て五日目の今日。俺は恋人のフィロテスに魔結晶を埋め込むことにした。
え? フィロテスがいつから恋人になったんだって? へへへ、ここに来て三日目の夜にさ、カレンを酔い潰してフィロテスに夜這いを掛けたんだ。初日にお互い想いは伝えているからな。あれから俺はずっとチャンスを待ってたんだ。
カレンを酔い潰したあとは、酔わない体質のトワに魔王から奪った吸収の魔結晶を使って体内のエーテルを抜いて動けなくした。ちゃんと剣から取り出して使ったから、トワを傷つけたわけじゃないからな? 俺はトワにごめんなと言ってキスをして部屋を出たわけだ。
夜這いといっても、事前にフィロテスには夜に部屋に遊びに行くと言ってあった。だから俺がフィロテスの部屋に行くと、彼女は頬を染めながらも俺を部屋に入れてくれた。俺がプレゼントした黒のネグリジェを着てね。
そして二人で外の海を眺めながらお酒を飲んで、いい雰囲気のところでキスをしてそのままベッドで愛し合ったというわけだ。初めてのえっちにフィロテスは凄く恥ずかしそうにしていてさ、その姿に興奮した俺はフィロテスにキスをして再生の魔結晶を発動させながら何度も愛し合ったよ。後ろからした時のフィロテスの大きな尻の弾力とか最高だったね! カレンにはない弾力で病みつきになりそうだった。
フィロテスも途中から感じ初めてかなり大きな声を出してた。俺はそれにも興奮して結局朝までフィロテスと愛し合った。そして朝起きて、恥ずかしがるフィロテスと一緒にシャワー浴びた時も、ついムラムラしてそのまま後ろから激しく愛したんだ。
そのあと俺はフィロテスを連れて部屋に戻り、カレンにフィロテスを恋人にすることを強い意志をもって伝えたんだ。予想通りカレンは呆れた顔をしていたけど、フィロテスならいいと言ってくれた。ただ、その代わりカレンがフィロテスを鍛えるから、俺には口を出さないようにと約束させられた。まあカレンは俺が男を鍛えるよりは優しいから大丈夫だろ。
俺はもうやっと夢が叶ったと内心ガッツポーズしたよ。フィロテスもカレンに受け入れられて喜んでた。エーテルを抜いたことを怒っているのか、トワだけ一言も口をきいてくれなかったけどな。
まあそのあとはトワを連れてビーチで一緒に遊んでご機嫌とりをした。俺も悪かったとは思ってるんだ。トワはカレンの話し相手であり、家事を手伝ってくれてるし俺の世話も献身的にしてくれているしな。彼女には感謝してるんだ。
ビーチでは自衛隊の子たちとも一緒に遊んで、トワも口をきいてくれるようになったからご機嫌とりは成功したと思う。カレンより表情が無いからわかりにくいんだよな。
そんな風に俺がトワのご機嫌とりをしていた頃。カレンはフィロテスに色々と俺の取り扱い方と、戦闘時の連携を教えていたらしい。そうはいっても基本は俺が前衛で、カレンとフィロテスが後衛なのは変わらない。恐らく俺の戦闘時の動きをレクチャーしてたんだと思う。
そして四日目の夜は、カレンとトワに徹底的に搾り取られた。そりゃあもう徹底的にな。やっぱ酔い潰したことを怒ってたみたいだ。トワの口撃も容赦なかった。
それでさすがの俺も今朝は死んでたわけだけど、カレンがフィロテスに魔結晶を融合させると言い出してさ。それでフィロテスを呼んで、彼女の背中に俺が融合してるというわけだ。
「よし、うまくできたな」
「ん……これでフィロテスもお揃い」
「ありがとうございますワタルさんにカレンさん。こんなに貴重なものを私に頂けるなんて……」
「フィロテスは俺の恋人だ。カレンと同じく傷付いて欲しくないんだ。だから遠慮することはないさ。エーテル保有量が増えたら次は結界も埋め込むから」
俺は後ろからフィロテスを抱きしめ、両乳を揉みながら彼女の耳元でそう言った。
「ん……フィロテスには強くなってもらう……だから必要」
「あっ……ワタルさん……嬉しい……です……カレンさん……強く……んっ……なります……ワタルさんを守れる……くらいに」
「私に任せればよゆー……ワタル……トワにも必要」
「ああ、わかってるよ。トワ、次はトワにも埋め込むからおいで」
俺はカレンの言葉に乳を揉むのをやめ、フィロテスと軽くキスをしてから離れた。そしてソファーの前で立っているトワをベッドへ呼んだ。
「私にですか? 私はオートマタでやすが? 」
「フィロテスから設計図は見せてもらってるよ。頭以外なら俺がいじっても大丈夫だ。トワにも傷付いて欲しくないんだよ。だから脱いでここに来てくれ」
まさか自分も魔結晶を埋め込まれるとは思っていなかったんだろう。珍しく戸惑っているトワを俺は手招きした。
トワはことあるごとにオートマタと言うが、俺からしてみれば表情の乏しいだけの普通の人間だ。本人は俺用に作られた特別仕様だからというが、俺が人間だと思えばそれは人間なんだ。カレンが必要だと言って、俺も気に入っている。それなら強化しない理由はない。
「ん……トワはできる子……トワのおかげでワタルの世話が楽になった……だから死なないようにする」
「カレン様。それが私の仕事でやす。私は接待のために作られたオートマタでやす。そもそも私の体内にあるエーテルタンクにあるエーテルは、プログラムにより完全に制御されておりやす。その魔結晶はエーテルを流すことで発動すると聞いておりやす。私には使いこなせやせんので無駄でやす」
「確かに両肺の位置にあるタンクからのエーテルを使うことはできない。でもな? なら新しいエーテルタンクを作ればいい。このエーテル結晶石を使ってな」
俺はトワにそう言ってから、影空間から直径10cmほどの真っ赤な丸いエーテル結晶石を取り出した。
「エーテル結晶石……でやすか? そのような物のデータはありやせんが……」
「アルガルータにしかない物だからな。これはエーテルの結晶だ。この大きさで3万Eはある。これをトワの背中に融合してエーテルタンクにする」
エーテル結晶石はエーテル濃度の濃い場所で何千年もかけて自然にできる。この結晶石のエーテルを使い切っても、結晶石自体が大気中のエーテルを取り込んで一日ちょっとでまた使えるようになる。
エーテル結晶石はエーテルを保有している者に融合しても、体内のエーテルと反発してうまく使えない。俺も試したことがあるが扱いが難しく、これだったら武器のエネルギーとして取り付けた方がいいと思って諦めた。
だが、もともと体内にエーテルを持たないトワなら、トワの身体に張られたエーテル回路さえ避けて融合すれば扱える。これはフィロテスを通して技術庁というところに確認してもらったから間違いない。なんたってトワを作ったところだからな。
「そのような小さな結晶に3万Eもでやすか? それはかなり貴重な物なのでは……」
「ん? まあそうだな。カレンの魔銃と俺の剣のカートリッジとして使ってるやつと予備を除けば、この大きさがあと5個くらいで、30cmのやつが2個かな。まあ予備も増幅装置を付けたからそんなに使わないし、気にすることはないさ」
カートリッジの予備は俺が2個とカレンが10個もっているが、増幅装置を付けたおかげで燃費がめちゃくちゃ良くなってる。そのうえ吸収の魔結晶もあるから、これ以上必要ないといえばないかな。フィロテスの装備に付けるくらいか?
「ん……必要ない」
「で、ですがこの世界に無いものであることは変わりないでやす。それを私のような消耗品に取り付けるのは理解できないでやす」
「トワは消耗品なんかじゃないさ、俺たちの仲間だ」
「ん……トワは友達」
「仲間に友達……私が……私は人工的に造られたオートマタでやす……」
「だから? それが俺とカレンの友達になることと何の関係があるんだ? なにより俺にはトワは普通の人間にしか見えないんだけど? 」
「ん……ちょっとなに言ってるかわからない」
「人間? 私が……あ……水? おかしいでやす。エーテル回路の異常でやす。メンテナンスが必要でやす」
「おかしくないさトワ。それは涙っていうんだ。嬉しい時と悲しい時に流れるもんなんだよ」
俺は目から流れ出る涙に戸惑うトワに近づき、涙を拭ってやりながらそう教えてあげた。
ベッドでは服を着たフィロテスが驚いている。オートマタが涙を流すことはないのかね? 感情があるなら何も不思議なことはないと思うんだけどな。
「涙……これが……私は嬉しい……だから……」
「そうさ。トワは人間だ。感情のある人間なんだよ。だからもう二度と消耗品だとか替えがきくとか言うな。カレンの友達に替えなんかいない。もちろん俺にとってもだ」
「ん……トワの代わりはいない……トワは良い子」
「ご主人様……カレン様……私は……こんな時どんな顔をすればいいのか……インストールされているプログラムにはどこにも……」
「笑えばいいんだよ。こうやってな」
俺はトワの頬をつまみ上へと引き上げた。
「ご、ごふゅじんしゃま……にゃにを……」
「ははは、そう。それが笑うって顔だ。毎日鏡を見て練習しておけ。さて、服を脱いで背中を見せてくれ。エーテル結晶石と魔結晶を融合するから」
「……はいでやす」
俺は観念したのか服を脱いだトワをベッドに腰掛けさせ、フィロテスからもらった設計図を見ながら慎重にエーテル結晶石を融合した。そしてその後に、身体強化と再生と結界の魔結晶を融合した。その時にやはりというべきか、トワは全属性の魔結晶を扱えることがわかった。
トワは体内にエーテルを持たない。つまりは体質は剣や魔銃と同じだ。だから使えると思っていたが、エルサリオンは知らずにとんでもないものを作ったもんだ。全属性を扱えるというのはチートだ。それは俺が身をもって証明している。
そうはいっても俺とは違い、エーテル結晶石が無ければ使いこなせない体質なんだけどな。ただ、エーテル結晶石を追加していけば、恐らくトワはカレンに並ぶほどの強さを得ることも可能だ。
あの時エルサリオンで、トワを連れて行くように言ったカレンの先見の明には感心するほかない。
「……計画通り」
「嘘つけ! 」
俺は全属性をトワが扱えると知り、急に得意げになったカレンにそうツッコミを入れた。
まあ攻撃系はまだ危ないから後でだな。エーテルをちゃんと扱えるようになってからだ。制御が難しいから事故が怖い。
そうして無事魔結晶をトワへ融合し終えた後、四人で夕食を食べてテレビゲームをして遊んだ。
いつもトワは無表情で淡々とゲームをするんだけど、この日の彼女は心なしか楽しそうに見えた。時折頬に手を当てて、上下に動かしていたりもしていたりしてその姿がなんだか可愛く見えた。
そして今日から一緒の部屋で過ごすことになったフィロテスと四人で一緒にお風呂に入り、トワに背中を流してもらいながらカレンの小尻とフィロテスの大尻を並べ、俺はその二つの美尻を後ろから激しく突いて汗をかいて流した。
二人に平等に注ぎ込んだあと、心地よい疲れを感じながらお風呂から出た俺たちは、リビングで少しゆっくりしてから寝室へと移動することにした。
先に寝室に入った俺は、今日は長い戦いになると思いアルガルータのダークエルフの王からもらった精力剤を飲んだ。すると寝室のドアが開き、パンツが丸見えなほど短い丈のナース服に身を包んだカレンとフィロテス。そしてトワが部屋へと入ってきた。
フィロテスは恥ずかしいのか、股間に手を置いて隠しながらドアの前に立っていた。カレンは俺を誘惑するようにナース服の上から両乳を揉んでいて、トワは股間を突き出しショーツをズラして俺にピンク色の具を見せつけていた。
そんな彼女たちを見た俺は、ベッドから立ち上がり堪らず襲い掛かった。
それから俺はカレンとフィロテスを着衣のままめちゃくちゃ愛しまくった。果てても果てても精力剤の効果とトワの口撃により復活し、何度も何度も二人の中に放出した。そしてやがてフィロテスが失神し、カレンも失神したところで俺も力尽き眠りにつこうとしていた。
しかしその時。
トワが疲れ果てた俺の元気棒を青い髪を激しく振りながら咥え、復活させたあとに上にまたがってきた。
俺はまさか! と、顔から一気に血の気が引いていた。
俺は今まで怖くてトワとは最後までしなかった。口であれほどの威力があるんだ。その口撃にいいようにされている状態で最後までしたら、全てを吸い尽くされてしまいハーレムを作る気力を奪われるということが容易に想像できたからだ。幸いトワは俺が求めたこと以上のことはしなかった。だから俺は安心していた。しかし今、なぜかトワは俺の元気棒を手に取り自分の中に納めようとしている。
「と、トワ? そ、そこまでしなくていいぞ? 」
俺は焦った。もう空っからだ。今は不味い!
「私がしてあげたいんでやす。貴重な物をもらったお礼でやす。初めてをご主人様にくれてやるでやす……んっ……」
「ぬおっ! ちょ、これは! ま、待て! 待ってくれ! ぐうぅ……」
俺は想像以上の感触に、あっという間にトワの中で果てた。
「んっ、早いでやす……このまま……んふっ……んっ、これは新鮮で……やす……カレン様は毎日これを……んんっ」
「あひっ! トワ! タ、タンマ! ちょ! これはヤバイ! 待って! 待ってくれぇぇぇ! 」
初めての経験に夢中で俺の上で激しく腰を振るトワに、俺の声はまったく届いていなかった。
俺はここで死ぬわけにはいかないと震える手で精力剤を取り出し、朝になりカレンが起きるまでトワに搾り取られ続けたのだった。
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