第62話
朝、起きると節々が痛い。昨日は体育で無駄に走らされたのである。庶民の高校なのに生意気だ。わたしは朝一で保健室に行く。うん?女子生徒の先客がいた。ベッドは一つである。協調性の無いわたしはベッドで寝たい適当にお腹が痛いと言う。しかし、先客の方が体調は悪そうだ。どうしたものかと考えると……。広めのベッドに二人で寝る事になった。そう、好きな彼がいるくらいノーマルわたしにとっては体罰だ。気持ち、体調不良の女子生徒が顔を赤らめている。その気があるのか?わたしはベッドを出て椅子に座る。
「月之宮さん、寝てなくて大丈夫?」
「ええ、まあ……」
ただの筋肉痛である。取りあえずの女子の特権を使っているが心配されても困るのであった。わたしが暇そうに椅子に座っていると、女子生徒が隣にやって来る。
マジか!
完全に好かれた様子である。
「あら、大丈夫?」
保険の先生は不思議そうに問うのであった。
「わ、わたし……寂しいので、お友達が欲しいの」
あん?友達とな?わたしは孤独を愛する魔女である。
「わたしは魔女よ?」
言ってしまった、自分の事を魔女などと言うのは痛い人種である。さて、帰るか……わたしは教室に戻ると普通に授業を受けるのであった。う!教室の外から視線を感じる例の女子だ。これは本気で好かれたな。
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