第六話 神をも凌駕する力とは
「ああぁぁぁ!!!!進炎スペクトル、
まるで狼のように叫びミルフィスに速攻をかける劍、その攻撃はSDSLシリーズでも見た事がない技だった。
赤い炎が剣にまとい
ミルフィスはもちろん劍が攻撃してくる事も考えていたので、すぐに距離を置き念の為に避ける体勢に入る。
まぁ、俺の個性は分身
ただの分身でなく攻撃力、防御力などなど全てが同じ
分身の数は100体だ、あの劍とやらには勝てん
余裕そうにしているミルフィスに劍はこう告げる。
「お前はもう死ぬ」
その声は冷静かつ威圧感のある声であり、劍の目は人を殺す目をしていた。
その目と声に少し恐れたミルフィスは分身を劍の周りに召喚し、技を繰り出す。
だが、その技は見事に避けられ劍は技の途中のはずだが新たな技を出す。
「
その攻撃は、ミルフィスの分身達を白い霧で混乱させる。
その白い霧には無空間と言って空気がない場所になっているのである。
無空間の場所は広範囲に広がり、ミルフィス自身の所にも技が拡大する。
もちろん劍自身も無空間の中である。
息ができない中、劍は更に技を連発する。
「
その攻撃は終炎 諦炎煌と技が混じり、劍の体が炎に包まれ、ミルフィスに向かっていく。
そのスピードは神階レベルのスピードであり、ミルフィスの隙をつく事に成功し、その攻撃はミルフィスに当たったのである。
「貴様……許さん……ぐは、しかもその技、どこで覚えやがった……」
「1人で極めたんだよ……だがな、まだ終わらんぞ!
「何が
2人の技は衝突し地面にいる兵士は戦闘が終わるとこんな事を言った。
「俺は今、空気だ……」と、
この言葉を聞いた人の大半は意味がわからないだろう。
だが、その場にいた人なら分かる。
自分がいかに遠い存在の戦いをみて、いかにその2人が強いか、自分の事なんてどうでもいいくらいに2人の戦闘が気になる。
2人の戦闘は長く長く続いた。
結果だけ言うならば劍の勝ちである。
だがそれは一部の戦いであり、全体の戦いはまだ序盤である。
神階は12人といる。
つまりやっと一人倒しただけで、残りの11人はまだインフェルスの領地のどこかにいる。
そして、この戦闘が終わるまでは何も考えれなかったが、アルナはまだ神階と戦っていたのである。
アルナがどこにいるかひたすらさがす劍達だがアルナはどこにもいない。
強いて言うならもう一人の神階のゼフィスもいないのである。
見えない所まで行っているのかそれとももあ勝敗はついたのか、だがもし勝敗がついているならアルナの負けだろう。
戦いにアルナが勝ったのであれば、すぐにこちらの戦いに応戦に来るはずだからだ。
手汗を書きながら3人はアルナを探す。
浮遊魔法を使って空から見ても、数万の兵士が倒れている中から一つ一つ除けて見ても、アルナはいなかった。
「アルナ、どこにいったの……」
「なんでこんなに探してもいないんだよ!!」
「まさか……死んだの……?」
その言葉に劍は激しく怒る。
「瑞希!!ふざけた事を言うな!死んでるわけがないだろうが」
「劍!落ち着いて、今ここで怒っても意味ないよ?」
「くっ……」
なんとか
「とりあえずここの近くに森林があるらしいからそこに兵士達も休ませよ。補給部隊はなんとか無事だったみたい」
その言葉に少し不思議に思った劍は舞に聞く
「他の皓階の人達は?」
「ミルフィスに殺された……」
「あ……あの時俺がもっと早く……」
「劍……さっきも言ったけど怒りは何も生まないよ」
そしてそんな事を話しながら、数千の兵士達を休ませながら見張りもさせた。
劍達は夜になると、森林の中心地に足を運び、明日の作戦を練ることにした。
作戦はすぐに立てることができ、その作戦内容は至ってシンプルなもので、撤退という物だった。
劍と舞と瑞希は異世界から者として、この世界で過ごしている。
その3人の役目は、システムエラーを内部から起こしている神階の男を倒す事であり、この都市に目的の敵がいなければ無駄に軍を使って探索したり侵略する事もないだろうと考えた。
しかも敵の戦力は未知数、いや圧倒的向こうの有利であり勝てるビジョンがないからだ。
こうしてマテリアル・フェアリア軍VSインフェルス・神階の戦いはあっけなくインフェルス・神階の勝利で終わったのである。
そして次の物語からはだいぶ時が経つのである。
《あとがき》
これにて滅階編が終わったので、明日は2つの編の振り返りです!
明日は2話投稿するかもです。
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