第四話 外交の日は運命の日

劍、テリアル、アルナ率いるマテリアルの軍隊は約500人の兵士を連れ、晧階じゅんかいザットと言うフェアリアが統治している土地に向かっているのである。


「浮遊魔法ってまじで楽よねー」

「舞は浮遊魔法、どんくらいでまともに使えるようになったんだ?」

「私は1日だよ!」


物凄く自慢してきて劍は(何こいつ)という感じで話していた。

アルナは2人の会話の意味が分からず、劍とテリアルに問いかける。


「劍、テリアル、浮遊魔法って何なんだ?」

「えっ、アルナって浮遊魔法分かんないの?」

「あぁ、浮遊魔法とは何なのだ?」

「浮遊って言うのは空中に長時間飛ぶって意味で魔法は普通の人では出来ない事が何かしらの現象でできる事を魔法って言うんだよ」

「普通の人では出来ない事……それでは私は今浮遊魔法を使っていて普通の人ではないという事か?」

「まぁ、そうだね。でもすごい人だよ!他の兵士達は出来る人と出来ない人がいるみたいだしね」

「生まれた時からその浮遊魔法とやらを教えられていたから飛べるのが当たり前だと思っていた。テリアルは色々な事を知っているのだな」

「いや、俺は?」

「さっきからテリアルしか喋っていない。だから劍は何も詳しくない」

「えっ……お前は鼻クソ野郎だな」

「汚い言葉を使うな!貴様こそ鼻クソ野郎だ!」

「あー!お前も使ったし!」

「はぁ?黙れ!お前が先に言い始めたんだぞ!」


言い争いが起こりながらも時間は過ぎ、移動時間も2時間が経過した。

そしてついに晧階じゅんかいザットの土地に着くと目の前は大きな門と壁が一面に張り巡らされており、壁の縦の長さは30メートルはある。


「門とか壁とか異次元のデカさだろ……」

「まぁな、フェアリアは難攻不落の鎖国国家と言われている。フェアリアの土地はかなり守りが固く今まで土地を取られたことが無いそうだ」

「まじかよ……」


劍とアルナが話していると門が急に開き、ある女が出てくる。

だが、その女には見覚えのある顔でありその女もこっちを見て驚いた顔をする。


瑞希みずき?まさか……瑞希みずきかよ……」


門の近くで、

剣城つるぎ?やっと会えた……剣城つるぎだ……」


こうして2人は走り出し近くまで行くと劍と瑞希はやっと会えた嬉しさでついつい感動的になりそうになるが、元々この世界に瑞希がいる事を知っていたテリアルは感動的なシーンを壊そうと瑞希みずきに挑発的に話しかけてくる。


「なんで、ここに瑞希みずきちゃんがいるのかなー?まさかフェアリアの人だったとはねー!」

「は?どういう事?貴方一体どこから来た人なの……まさか……」


劍は慌てて瑞希にテリアルの事を話し、この世界に入って入手した情報と自分の立ち位置などを話す。

瑞希は理解が早く、瑞希も自分の事を隅々まで話してくれた。


瑞希は、このAWORLの世界に入った直後は誰かも分からない人と戦闘状態であり、この瞬間分かった事はこの世界にゲームエラーの状態で入ると全ゲームロボットサーバーからランダムでコピー転送され、別の人の体に入る事ができその別の人の体が自分の体となり記憶も受け継がれると言うのが分かった。

そして、自分のキャラが強いのか分からないが戦闘はすぐに終わり、部下的な人に言われた名前がセイバーである。

後にフェアリアで生活していると、自分の立場が分かってきて、フェアリアには王階おうかい晧階じゅんかい白階はくかい皚階げかい皎階こうかい鵠階ていかい大階たいかい中階ちゅうかい小階しょうかい習階しゅうかいが上から順にあり、セイバーは上から2番目の晧階じゅんかいにいる事が分かる。

そして晧階じゅんかいザットの領地を任されたのである。


「うーん、瑞希セイバーテリアルもいい階でいいなぁ。俺なんて大階だぞ?」

「まぁ、それは運だからなんとも言えないね」

「確かにね。劍は泣き虫で弱いからねー」

「おい、瑞希!余計な事言うな!」


そう言いながらも瑞希セイバー晧階じゅんかいザットの領地内を案内してくれ、晧階じゅんかいザットの中で1番発展している土地であるバラグラフィと言う名前の城に案内されそこで今回の友好関係について話をする事になった。







《あとがき》

戦闘シーンありませんでした。

瑞希みずきの登場を書くので精一杯……

これからも応援よろしくお願いします。


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