第九話 煌陽剣、夜月剣が再び手元に

「何だ、お前……急にしゃしゃりでてよ。お前ら2人とも先に殺してやるよ」


リルはアルナを殺すのを一旦やめ、速攻をかけながら劍と舞に襲いかかってくる。


上七階ななかい 威風凛然いふうりんぜん!」

「舞、行くぞ!煌陽剣リターソウル炎舞えんぶ 陽炎ようえん!」

「了解、劍君!烈炎魔王フランベルジェ頼むよ、炎靁紅ボルグファルス!」


三つの技が激突する。

リルの威風凛然いふうりんぜんは圧力で押し潰しながら速攻で敵を斬る技であるが、劍達は、SDSLの時と同じ技を出しているがAWORLの世界では、攻撃パターンが違う事に気づき、炎舞えんぶ 陽炎ようえん炎靁紅ボルグファルスの技を出す。

この技は2つともほぼ同じ技であり、敵の付属効果(リルの技であれば圧力)を消し、速攻をかける技である。


「貴様……何だ、そのインチキな技は!」

「お前こそ、散々俺をいたぶってくれたな。今からは俺がいたぶってやるよ、夜月剣ナイツメイジ三日月みかづき 月桂げっけいりん!」


劍は夜月剣ナイツメイジの技を出し、相手を三分割に斬り、最後に真ん中を斬り刻んだ。

防御するのに手一杯なリルは、目標を舞に変え再び、上七階の威風凛然いふうりんぜんの技を出し速攻をかけるが、


「私はそんなに弱くないよ……本気を見したあげる。烈炎魔王フランベルジェ、いやスルト……行くわよ!炎殺紅蓮インフェルノブレイク!」


圧力を烈炎魔王フランベルジェの炎で弾き飛ばし、その勢いで斬撃の様に炎の形の剣が飛んで来て、リルは速攻が出来なくなる。


「貴様ぁぁぁ!」

「お前は喧嘩を売る敵を間違えたようだな」

「リル!何をしている!さっさと倒さんか!敵の援軍が来るぞ!」

「味方と喋ってる余裕あったんだ?私は本気だったのに……かみなり 上八階はちかい 雷電霹靂らいでんへきりゃく

「貴様……その技は……」


マルメーネはナイルの隙をつき、一撃必殺技の雷電霹靂らいでんへきりゃくを繰り出す、音速を超える一撃は一瞬で、ナイルの意識を飛ばす。


「ナイル!」

「お前もよそ見しない方がいいぞ、進炎しんえんスペクトル、凛炎りんえん 迦楼羅円かるらえん!」


進炎しんえんスペクトルは身体強化の技であり、5倍の力を出せる。


「私も行くわよ!煌魅炎エンコウライカ!」


2人の技は、リルの防御技より圧倒的力で押し潰す。


「き、きさま、ら……覚えて、おけ……よ」


こうしてリルは気絶し地面に倒れる。

そして、劍と舞、マルメーネはすぐにアルナの元に行き体調などを確認する。


「何とか大丈夫ね。助かったわよ、テリアル、途中で舞とか言ってたけど貴方どしたのよー」

「いやーそれは色々とありましてね」


などと誤魔化す舞

敵はリルとナイルがやられた事により、撤退したのである。

それと同時に味方の援軍が来て、他の天階てんかい光階こうかいなども撤退し、劍と舞らは王階 メルデルスに移動する。





《あとがき》

丁度、1000字で九話が終わりました。

これでマテリアル編は終わりです。

次は情報公開です。


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