第九話 新しい時代の幕開け
「さぁ!試合のスタートです!」
アナウンサーの合図により試合が始まる。
黒崎劍戦
「いくぞ、
劍の最初の攻撃が繰り出される。
「その技中々つばしっこいわね!」
近藤花は軽々とその技を避け、劍の後ろに着地し、攻撃を繰り出す。
「そんな時もあろうかと、
その攻撃を劍が吹き飛ばす。
「
更に多くなった連撃技で近藤花を追い詰めようとするが、
「獅羅雲学園の序列二位はその程度かしら?
それにより劍は叩き落とされる。
「くっ、げほっ……」
威力が強すぎ、倒れた劍は血を吐く。
観客席の人達は驚き、特に獅羅雲学園の生徒達は「もう負けるのかよ、」や「あいつ死ぬぞ、」と言った声が少し聞こえる。
このままじゃ舞に心配かけるよな。
気合い入ってきたぜ。
「何よそ見してんのよ!
「
それにより、木の影に隠れて、一気に樹冠で攻撃しようとする。
だが、
「
なんと劍は近藤花の技により縛られていたが
「さぁここからが勝負だぁぁぁぁぁ!」
と大声で叫ぶ。
「
「なんなのその技、あなた燃えてるわよ……」
そう近藤花が言う通り、劍は訓練中に新たな技を身につけた。その一つが
この技は身体能力を三倍にさせ、今までどうしても出来なかった技を五つ解放することができる(煌陽剣のみ)。
そして体中が燃え木の属性の剣ではほぼ勝率が100と言う訓練中の結果である。
「いくぞ!」
「劍君の本当の力を味わいなさい!」
と、舞の応援が、人一倍何故か聞こえる。
「
「なんだ、この炎の円は……早く出ないと、あちっ!で、でれない……」
「
煌陽剣が自動で動いてくれる為、指示するだけで攻撃してくれる。
そして、
「なんだよ、その剣、伸びるとか聞いてないわよ!落ちてくる……や、いやぁぁぁ。」
と攻撃をくらい倒れる。
アナウンス席
「おぉぉっと!ついに決まった!勝者!黒崎劍だ!いやー最初危ないと思ったけどなー!」
「確かに!不利かと思ったけど全然逆だったのに、びっくり!」
そう言うアナウンサー達、そして盛大に拍手される俺。
生徒達は、「なんだよー!」や「楽勝じゃん!」などすぐに俺を褒めたたえた。
「劍君!かっこよかったよ!おめでとう!」
と舞が言い、「ありがとな」と劍が返す。
その間を空けずに羽波も、
「まぁまずまずと言ったところね。次も頑張りなさいよ」と言う。
「はいはい笑」
そうして俺の一回戦は勝利で幕を閉じた。
フリッツリーシャ戦
「いくよ」
「来なさい」
と言いフリッツリーシャが先に攻撃を行う。
「
説明しよう!
フリッツリーシャが使う、武器は
今の技は、弱い雷と言う意味で弱雷、
「余裕な顔みせやがって……」
避けるに精一杯な波次知恵は、リーシャの平然とした顔にムカつきを感じる。
リーシャは昔ある事件により、試合になると別人になる傾向がある。
「その程度ですか?こちらは力をほぼ出していませんよ?
この技は、空中に飛び上からたたき落とすという技。
リーシャが飛び上から雷麒麟を振り下ろそうとすると、
「あなたは強い……でも冷徹な強さは私は強さと言わない」
「この攻撃を正面から耐えるんだ」
「無視もするね……中々卑劣ね」
といい一旦、リーシャから距離をとる。
「これは試合だ。話す暇あるなら、戦え、
リーシャの見えないほどのスピードで波次知恵の正面に来る。
そして、リーシャの
「げほっ、ちっ……体が麻痺してる?」
「戦えないものに剣は必要ない、喰らえ、
とリーシャが技を唱え、上に剣をかざすと、波次知恵の上に大きな雲ができ始める。
動けない波次知恵はじっとそれを見ている。
「……」
「まけるのか……いや……だ」
「さぁ……終わりだ。」
フィールド全体の半分が雲におおわれて、波次知恵の所だけ、大きな穴が空く。
そこから一瞬で雷が降ってくる。
しかも一発だけでなく、何発も……
それにより、波次知恵は気絶。
「こんなリーシャさん見た事ない」
と怖がる羽波。
「彼女は、昔酷い目にあったからね。卑劣になってしまう自分を、変えたいと願ってるけどなかなか出来ないらしいのよね」
と弁解しようとする、明音会長。
「リーシャさん……」
そう言っているうちに、アナウンサーも試合が終わり、アナウンスを始める。
「おぉっと!今年もフリッツリーシャ選手の猛攻撃が止まらない!」
「中々見所がありましたね!」
「確かにそうですねー!という事で一回戦はフリッツリーシャ選手の勝利です!」
「あっ、意識が……またあの自分か……いつか治さないと、でもそのためには今回絶対に優勝しないと」
そして劍とリーシャの一回戦は二人とも勝利で膜を閉じる。
「さぁ!続いては!」
とアナウンサーが再び喋り始める。
次は獅羅雲学園の生徒もでる。
しっかり応援はするが今はその次の試合を控えている。
舞と羽波に逢いに行こう。
舞の控え室
劍がドアをノックする。
「舞、劍だ、入ってもいいか?」
「いいよ!」
「緊張するか?」
「当たり前だよ笑 緊張しすぎて吐きそう。」
「まじかよ笑 まぁ初めての大会だしな。
俺も緊張やばかったよ笑」
「初戦敗退は嫌だし、強くなった所、劍君にも見せてあげないといけないから、勝ってくるよ!」
「あぁ!頑張れよ!」
「任せて!」
と言い、もう一度ノックの音がし、迎え入れると、大人のスタッフが「そろそろ試合なので来てください」と言われて、手を振って舞の控え室から二人ともでる。
次の試合は舞と羽波がでる。
二人とも勝ってくれよ。
《あとがき》
えぇーと、かなーり長くなってすいません!
次の話も少しというかだいぶ長くなるかもしれませんが、暖かい目で見守ってください。紅炎王座編はもうすぐ終わります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます