夢浮橋モダン天鵞絨

作者 成瀬川るるせ

明治か大正モダンな世界観、そして非現実ファンタジー、そして恋慕の交錯

  • ★★ Very Good!!

舞台はパラレルワールドとしての日本であり、時代は明治か大正初期である。
はいからさんでモダンガアルな“女子”たちの軽快かつ洒落た言葉づかいは、1話から惹き込まれるものがある。
おんなの子ばかり登場します。百合というより、正統派ガールズラブ。
とにかく作中の世界観と雰囲気に呑み込まれ、地名の解説、退魔士の仕事風景など、やや入り込みにくい箇所はあるものの、次々とページを捲る手が止まらないのは、話の途中に、現代人にも通ずる“恋愛描写”が複雑な人間関係とともに絡んでいるからだろう。二股、三股をみんなかけまくるのだけど、嫌悪を感じないのは、人間臭い弱みと、私達が憧れる強さを兼ね備えた等身大のキャラクター故かと。
ときおりひらりと木の葉のように舞い込むおんな同士の性描写はエロティック。しかし、爽やかで嫌らしさがなく、気恥ずかしくはなるけれど、浮世離れした浪漫を感じる。上品とか下品とかではくくれない、見せ物ではない“リアルな百合”ガールズラブがここにある。
私は鵜飼が気に入りました。ちゃらいボクっ娘かわいいです。

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