実質、公式

この小説は、第5回カクヨムweb小説コンテストのイメージイラストを元にした短編小説となっています。
今の時期にカクヨムを利用している人でしたら、間違いなく一回は目にしたことがあるでしょう。
二人組の女子高生が手を繋いで寝転がっているという構図の、とても可愛らしいイラストのことです。
ちょっと、百合豚は黙ってられないですよね、こんなのさ。かわいいよね、mikapikazo先生のイラスト。

一般的に公開されているネットの小説はイラストが無いものが大多数だと思います。僕みたいに読書が苦手な人って、たったそれだけでちょっと腰が重たくなるというか、悪い言い方なんですが、冒頭から面倒になっちゃうんですよね。つまりキャラクターのビジュアルが用意されているのと、そうでないのとでは、想像のしやすさが段違いなわけです。

勿論、小説という娯楽は不鮮明なのを想像で補い楽しむ面もあると思うので、それを評価点に上げるのは些か変な気もしますが。でも僕は評論家ではなくただの読者なので、突っつくのは勘弁してください。

少しレビューから逸れるんですが、僕は、あの二人の女子高生は文芸部かなんかに所属しててどーのこーの、みたいなのを想像しました。並の百合豚は大体僕と似たような考えに至るんじゃないかな。
しかしこの作品では「ある小説サイトのコンテストのイメージキャラクターに選ばれた二人のモデル」という設定。たしかに、そうだよね。あんなに可愛いかったら、モデルとかやってるよね、普通。

そんなわけ(?)で、題にもある通り、実質これは硬式、いや、公式の小説です。

ただでさえ読みやすい文体な上に1万字程度の短編ですので、一瞬で読むことができると思います。朝、ソシャゲのログボを受け取る時間とか使って読みましょう。それから、この作者さんは他にも面白い作品をたくさん書かれていますので、その入り口にもぴったりの一作だと思います。面白かった、と思えた方は、他の作品もぜひ。